2018.01.06 08:20

リヤカーで避難訓練 要支援者対応考える 高知市

要支援者をリヤカーに乗せて避難した訓練(5日午前、高知市竹島町)
要支援者をリヤカーに乗せて避難した訓練(5日午前、高知市竹島町)
 南海トラフ地震に備えるため高齢者をリヤカーに乗せて避難する訓練が5日、高知市の潮江南小学校区で行われ、約40人の参加者が支援を必要とする人の避難について考えた。

 この訓練は、2016年2月に高知新聞社と東北のブロック紙「河北新報社」(仙台市)などが同地区で共催した防災イベント「高知むすび塾」で行う予定だったが、悪天候で実施できなかった。今回、河北新報社の防災キャンペーンの責任者が来高するのに合わせ地元主導で企画した。
 
 揺れの時間として3分間は行動せず待った後、男性2人が近くの防災倉庫にリヤカーを取りに行き、高齢者宅で1人を乗せ、2人がかりで約500メートル離れた津波避難ビルまでリヤカーを走らせた。参加者は「地震だー」と声を出したり、避難経路の危険箇所をチェックしたりした。

 訓練の振り返りもあり、支援者役の西森務さん(75)は「かがんでリヤカーを押さないといけないのでかなり力がいる。古い家が多く、実際の地震の時、道が通れるか分からない」と話した。他の参加者からは「ブロック塀や電柱も心配」「リヤカーは狭いし揺れるので、けがをしている人は乗せない方がいいのでは」などの意見が出た。

 訓練に参加した河北新報社防災・教育室の武田真一室長(58)は「今回は海の方に向かう避難ルートだったが本当にそれでいいのか。もっと安全な所はないかという選択肢を持って」などと呼び掛けた。

 訓練を企画した潮江南防災連合会の川上政寿事務局長(50)は「避難の時間が予想よりかかるなど、机上では分からない課題が見つかった。避難場所や避難方法について地域で考え直したい」と話していた。

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カテゴリー: 社会いのぐ災害・防災高知中央


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