2017.11.25 08:20

長州藩主が龍馬に短刀? 「吉光」が坂本本家筋に伝承

短刀「吉光」。鞘には豪華な装飾が施されている
短刀「吉光」。鞘には豪華な装飾が施されている
 「長州藩主から坂本龍馬が賜った」と伝わる短刀が兵庫県に残されている。金蒔絵(まきえ)の紋や漆を何重にも塗り重ねた豪華な装飾の鞘(さや)に入った短刀の銘は「吉光」。龍馬の親族・才谷家の子孫に伝来したものだ。

 短刀は長さ17・4センチ、鞘は全長36・4センチ。細直刃(ほそすぐは)や梨地肌、刀身が短く厚いなどの特徴から、室町期の土佐の刀工「吉光」の作とされている。
 
 「吉光」を所有するのは、現代龍馬学会理事で兵庫県芦屋市に住む小島博明さん(73)=高知市出身。坂本家の本家・才谷家から嫁いだ宍戸茂(しげ)の親族から37年前に譲り受けたという。

 明治期に編さんされた龍馬の略伝には、長州藩の桂小五郎らとの折衝を挙げ、「薩長和親全ク成ル。長州藩主(毛利敬親)直柔(龍馬)ヲ徳トス。土佐義光ノ短刀ヲ贈ル」と記している。「徳」とは、対立していた薩摩藩と長州藩を軍艦ユニオン号の売買取引を通じて龍馬が和解させたことを指しているとみられる。

 小島さんが持つ吉光の鞘には、毛利家の「五七の桐(きり)」の紋があり、「大名造り」と呼ばれる豪華な装飾が施される。小島さんは「『義光』は『吉光』の誤記とすれば、史料にある龍馬の吉光は、この短刀ではないか。毛利公は、土佐の刀ということで吉光を龍馬に譲ったのかもしれない」と推測している。

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カテゴリー: 文化・芸能坂本龍馬文化


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