2017.11.10 07:00

職人×高知工業高校生=50mピタゴラ装置 ものづくりで元気に

ピンボールのようにゴルフボールが転がる仕掛け。装置の展開に目を奪われる来場者(高知市の高知工業高校)
ピンボールのようにゴルフボールが転がる仕掛け。装置の展開に目を奪われる来場者(高知市の高知工業高校)
 「ものづくりに地域を巻き込んで盛り上げたい」。そんな思いを込めて2016年、高知県内の職人らが製作した大型の「ピタゴラ装置」。南国市のイベントなどで活躍するユニークな仕掛けが、このほど高知市の高知工業高校に登場した。今回“巻き込まれた”のは、高知工業高校建築科3年生の8人。職人と生徒の合作が、こどもも大人もわくわくさせる楽しい時間をつくり出した。



本番前日、丸1日かけて準備に追われる職人と生徒たち(高知市の高知工業高校)
本番前日、丸1日かけて準備に追われる職人と生徒たち(高知市の高知工業高校)
 NHK教育テレビの「ピタゴラスイッチ」で人気のピタゴラ装置をイメージし、独自の大型版を作ったのは高知県建設労働組合青年部。「職人離れの時代に、技術を面白い形で地域の人に見せたい」と2016年、高知高専生に声を掛けて製作した。

ゴム鉄砲で紙コップを倒してスタート。遊び心をくすぐる(高知市の高知工業高校)
ゴム鉄砲で紙コップを倒してスタート。遊び心をくすぐる(高知市の高知工業高校)
 高知工業高生は、課題研究の外部講師を、高知県建設労働組合青年部長で大工の溝渕加寿彦さん(42)=南国市大埇乙=が務めたことがきっかけで参加。生徒2人一組が計4台、長さ約10メートルの仕掛けをおよそ半年かけて仕上げた。

まるでコント。打ち水を浴びたら、落ちてくるのは金だらい(高知市の高知工業高校)
まるでコント。打ち水を浴びたら、落ちてくるのは金だらい(高知市の高知工業高校)
 リーダーの道倉凌さん(17)は「時間がたつと材料の木が変形して動かなくなったり…」。本番前には夜遅くまで細かい調整を繰り返し、苦労の連続だったよう。迎えたお披露目は11月3、4日に開催された高知工業高校文化祭で、職人らの約40メートルの仕掛けと合体させ、50メートルとさらに大きくなった装置に、親子連れらが詰めかけた。

ホースの中をビー玉がぐるぐる。大人も思わず見とれる(高知市の高知工業高校)
ホースの中をビー玉がぐるぐる。大人も思わず見とれる(高知市の高知工業高校)
 ゴルフボールやビー玉が飛び上がり、ドミノが倒れ、滑車がつなぐ仕掛け。楽しいほど複雑でなかなか“完走”はできなかったが、それもご愛嬌(あいきょう)。来場者は顔をほころばせつつ「面白い」「頑張れ!」と声を飛ばしていた。

 生徒を引っ張った溝渕さんは「おとなしかった生徒が積極的になって団結した。ようやったと思う。将来は地域のリーダーに」と期待。スタートの仕掛けを担った生嶋佑太さん(18)は「喜んでもらえたし、ものづくりは楽しい。機会があれば関わっていきたい」と達成感に満ちていた。

 人をつなぎ、わくわくをつくり出す装置は、これからも活躍の場を増やしそうだ。


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