2016.04.06 17:08

2013年度コンクール大会

教育長賞に愛宕中  県教委主催 初の学校新聞コン 15組が伝える楽しさ発信

 県内の公立小中学生を対象に初めて開催した「学校新聞づくりコンクール」(県教委主催、高知新聞社共催)の2次審査となるコンクール大会が2014年1月12日、南国市蛍が丘1丁目の高知新聞まほろばセンターで開かれました。15組の小中学生が新聞をつくる喜びや「人に伝える」楽しさなどを生き生きと発表。教育長賞にはアンケートなどを基に地震への備えを訴えた高知市の愛宕中学校が選ばれました。
 2次審査では、新聞づくりの工夫点や学校での取り組みの様子、作品への思いなどを児童生徒が元気に発表。「読んでくれた多くの人たちに喜んでもらい、新聞で伝える良さを実感した」「自宅の店を取材して、初めてすごさを知った。今ではとても誇りに思っています」などと、さまざまなエピソードを交えアピールしました。
 教育関係者ら6人による審査の結果、1000人を対象にした防災意識調査など地道な取材活動を展開した愛宕中1年生5人のグループ「絆」が教育長賞に決定。発表した明神南美さん、森本なるかさん、影山莉佳さんの3人は「新聞も発表も胸が張れるぐらい良い出来だった。今後も防災をテーマに、より深く取材して新聞をつくりたい」と話していました。
 高知新聞社長賞には、同じく防災をテーマにした、香美市の香長小4年生2人の「防災グループ」が選ばれ、金賞には、土佐町小3年の上田日菜多さん、四万十市の蕨岡小6年生6人、高知市の城北中2年の依光弘絵さんが輝きました。
 会場では山田、高知農業、小津の3高校の新聞部が速報紙を制作。新聞を手にした子どもは「わーっ、もう新聞ができちゅう!」と驚き、記事に目を走らせていました。
 コンクールは、県教委が子どもの言語能力を伸ばそうと展開している「ことばの力育成プロジェクト」の目玉事業として開催。39校の児童生徒が計6332点の新聞を制作しました。校内審査を経て49作品が出品され、昨秋の1次審査で表現力や構成力などで高い評価を得た特選15作品を作成した児童生徒が2次審査に臨みました。

 入賞以外の特選の個人・グループは次の通り。(敬称略)
 南琴都(田野小5年)、赤岡情報局(赤岡小6年生3人)、大峯向日葵(山田小3年)、竹下マリア(同6年)、Bグループ(江ノ口小3年生4人)、水口椋介(窪川小3年)、オータム5(宿毛小4年生5人)、3年1組4班(市立安芸中3年生6人)、井上桃花(伊野中3年)、橘優衣(清水中1年)

教育長賞 愛宕中1年「絆」 (クリックで拡大します)
 









高知新聞社長賞 香長小4年「防災グループ」 











金賞 土佐町小3年 上田日菜多 











金賞 蕨岡小6年 











金賞 城北中2年 依光弘絵 


◆審査評◆ 地道な取材が伝える力に 審査委員長・丹下主教(県教育文化祭事務局長)
  どの新聞も良くできていて、大変つらい審査だった。本当に髪の毛1本の差。皆さん全員に賞をあげたい気持ちです。全体的に、日常の学校生活や地域での活動など、身近な出来事を取り上げた作品が多かった。防災や地域おこしなど、本県ならではのテーマも多くみられ、大変うれしく思いました。
 小学校低学年は、生活科や国語などの学習で調べたことを上手にまとめていました。
 高学年は、4年生での新聞づくり学習の成果を生かし、しっかり構成された新聞がそろっていたと思います。
 中学生は、新聞らしい新聞が多く、記者の基本である「足で稼ぐ」取材だと感じました。歴史新聞などでも調べたことをそのまま書くのではなく、感想も含めて自分の言葉で書けていました。
 上位の各作品について―。愛宕中の新聞は、千人アンケートなど地道な苦労を重ねて記事を書いており、読む人に強く訴えてきました。記事構成やレイアウトも洗練され、努力と工夫が紙面や発表に生かされていたと思います。
 香長小は、なぜ防災学習に取り組んでいるのかという問題意識を、自分たちがしっかりつかんでいるなと感じました。だからこそ、読む人へのメッセージとして、強く伝わるものがあるんです。
 土佐町小の新聞は、着眼点が面白い。新聞の基本は、まず何かに興味を持つこと。それができていました。
 蕨岡小は、地域に根差した記事。ふるさとのことを伝えたいという気持ちがたっぷりと伝わってきました。
 城北中は、書くテーマをしっかり自分のものにしている印象。食料自給率などの問題も考え合わせるなど、読者を意識した工夫も感じられました。
 新聞は常に相手を意識し、相手の知らないことをいかに伝えるかが大切です。今回の作品でも、発表を聞いて初めて「伝えたいこと」が分かった新聞がありました。その点をもっと考え、新聞をつくり直してみてください。見出しも、より分かりやすい言葉、表現があるはずです。
 そのためにも、日頃から新聞を読み、気になった記事を書き写してみましょう。物事がどんな言葉で表現されているかがよく分かり、皆さんが使う言葉を豊かにしていきます。
 今回の賞を一つの励みに、今後も取り組みを先へ先へと進歩させ、より良い新聞をつくってみてください。来年の参加を楽しみにしています。(談)

カテゴリー: 学校新聞コンクールNIE


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