2017.11.01 08:20

〈高知紅葉だより〉 錦秋 山へ渓谷へ

 きょうから11月。山や渓谷も秋の装いに移りゆこうとしています。「先の台風の影響で葉が落ちた」との声もあるものの、残った葉の数々は錦秋に染まり、美しい光景と、豊かな恵みを生かしたもてなしが各地で楽しめそうです。高知県内の見どころ情報を一気にお届けします。


石灰岩の山肌に色鮮やかな紅葉が広がるべふ峡(昨年11月10日、香美市物部町)
石灰岩の山肌に色鮮やかな紅葉が広がるべふ峡(昨年11月10日、香美市物部町)
べふ峡(香美市)
 物部川源流域の剣山国定公園内にある渓谷。山全体をカエデやケヤキが赤や黄色に染め、切り立つ白い石灰岩との対比が美しい。見頃は11月中旬か。台風21号の被害を受けたべふ峡温泉は宿泊はできないが、レストランと日帰り入浴は営業を再開した。住民グループ「べふ峡保勝会」が11月末まで「もみじ茶屋」を開き、手打ちそばや田舎ずしなどを販売する。

 【メモ】香美市物部町大栃から国道195号を車で約30分。問い合わせは同保勝会(0887・58・4511)へ。


轟の滝、大荒の滝(香美市)
 「日本の滝百選」にも選ばれている落差82メートルの「轟(とどろ)の滝」と落差40メートルの「大荒(おおあれ)の滝」。滝を取り囲む木々が赤や黄色に染まり、青い水面(みなも)に映える。

 見頃は11月中頃。住民らが開く恒例の「香北もみじ祭り」は轟の滝で18日、大荒の滝で19日のいずれも午前11時~午後3時。琴の演奏や野だてがあり、そばやおでん、いも天などを販売する。

 轟の滝の茶屋は1日~12月3日、大荒の滝の茶屋は11月18、19日に営業し、いずれも午前10時~午後4時。轟の滝の茶屋では、イノシシ肉のカレーなどが楽しめる。

 【メモ】轟の滝、大荒の滝とも香美市香北町の中心部、美良布地区から国道195号などを経て車で約40分。問い合わせは市香北支所(0887・52・9286)へ。


嶺北(大豊町、本山町、土佐町、大川村)
 大川村の「小金(こがね)滝」は吉野川を挟んで対岸からの眺望がお薦め。紅葉と落差100メートルの滝のコントラストが美しい。大北川渓谷は、川べりのカエデ類など渓谷全体が色づく。いずれも見頃は11月中旬。

 本山町の見どころは行川渓谷と汗見川渓谷で、11月下旬まで楽しめそう。12日には行川渓谷で住民が紅葉狩りのイベントを開き、渓谷沿いの散策の後、石窯ピザとコーヒーの昼食を味わう。参加費は昼食代込みの1500円で「地域交流かんのん舎(や)」へ申し込みが必要。

 土佐町では瀬戸川渓谷と上流の稲村ダム周辺が11月中旬まで見頃。瀬戸コミュニティセンター近くにツリーテラスもオープンする予定。

 大豊町の名所は梶ケ森周辺の「龍王の滝」、山荘梶ケ森の散策道などで11月上旬まで。定福寺は樹齢300年のモミジが有名。見頃は11月中旬ごろで、落葉すれば境内を赤く染めることも。

 【メモ】大北川渓谷は県道本川大杉線から大川村小松の「小松川橋」手前を県道高知伊予三島線に入り、車で約10分。問い合わせは大川村役場(0887・84・2211)へ。その他の問い合わせは、本山町の地域交流かんのん舎(0887・76・3017)、土佐町産業振興課(0887・82・2450)、山荘梶ケ森(0887・74・0360)へ。


落葉してもなお美しく。渓谷を彩る赤いじゅうたん(昨年11月15日、いの町の程野地区)
落葉してもなお美しく。渓谷を彩る赤いじゅうたん(昨年11月15日、いの町の程野地区)
程野の滝(いの町)
 落差のある西滝ではツタ、東滝ではカエデなどが周辺を彩る。既に紅葉が始まっており、見頃は11月初旬。「グリーンパークほどの」では12日に「第28回ほのほの王国 もみじまつり」を開催。吾北清流太鼓などの伝統芸能や、地元の特産物の出店もある。

 【メモ】高知自動車道・伊野インターチェンジ(IC)から車で約1時間20分。国道33号、194号を経て、いの町吾北総合支所(旧吾北村役場)を過ぎた後、案内板のある場所から林道へ。問い合わせは町観光協会(088・893・1211)へ。


安居渓谷(仁淀川町)
 「仁淀ブルー」を誇る仁淀川の支流、安居川沿いに、美しい渓谷が広がる。青く澄み切った流れに、色鮮やかな紅葉が映え、流れが岩肌にぶつかって落ちる「飛龍の滝」や落差約60メートルの「昇龍の滝」など見どころも多彩。既に色づき始め、これから見頃を迎える。渓谷の中心部には宿泊施設「宝来荘」があり、ランチタイム営業も行う食堂では、川魚の定食などが味わえる。

 【メモ】国道439号などを経て、県道安居公園線へ。問い合わせは仁淀川町池川総合支所地域振興課(0889・34・2114)へ。


中津渓谷(仁淀川町)
 仁淀川の支流、中津川の渓谷沿いで木々が色づく。渓流をさかのぼっていく遊歩道が整備されており、「雨竜の滝」「竜宮淵」などでは見事な景観が紅葉とともに味わえる。渓谷の入り口には、飲食ができる笑美寿(えびす)茶屋や温泉宿泊施設「ゆの森」もある。例年、11月中旬に見頃を迎える。

 【メモ】国道33号から仁淀川町名野川で県道中津公園線へ。問い合わせは町産業建設課(0889・35・1083)へ。


黒尊渓谷(四万十市)
 四万十川支流で屈指の透明度を誇り、環境省の「平成の名水百選」に選ばれた黒尊川が流れる渓谷。人気の紅葉スポットは、上流では四万十市西土佐黒尊の神殿橋付近、下流では同市西土佐玖木。見頃は例年通り11月中下旬になりそう。11日には、黒尊親水公園で「しまんと黒尊むらまつり」を開催。山菜おこわやうどんなどの料理や、紅葉狩りツアーが楽しめる。

 【メモ】四万十市中心部から車で国道441号を北へ約30分、市道口屋内宇和島線に入り、玖木まで約15分、神殿橋まで約30分。紅葉の状況は「しまんと黒尊むら」のフェイスブックページで紹介。「―まつり」の問い合わせは農家レストラン「しゃえんじり」(0880・54・1477)へ。

カテゴリー: 環境・科学


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