2017.10.29 08:25

高知県安芸市で「むすび塾×いのぐ塾in安芸」 120人が被災体験聞く

伊尾木地区での夜間避難訓練で、高台への避難路を上る参加者(28日夜、安芸市伊尾木)
伊尾木地区での夜間避難訓練で、高台への避難路を上る参加者(28日夜、安芸市伊尾木)
自分で命守る意識徹底を
 南海トラフ地震への意識を高めることを目的とした防災イベント「むすび塾×いのぐ塾in安芸」が28日、高知県安芸市内で始まった。東日本大震災と熊本地震で被災した4人が、それぞれの経験を基に自分で命を守る意識を高める必要性を訴えたほか、安芸市の住民が参加した夜間の津波避難訓練も行われた。

 防災プロジェクト「いのぐ」を展開する高知新聞社が、東北地方のブロック紙「河北新報社」(仙台市)などとの共催で実施。2日間の日程で防災を考える。

 安芸市矢ノ丸1丁目の県安芸総合庁舎で開かれた「被災体験を聞く会」では、志野ほのかさん(18)=宮城県石巻市、格井直光さん(59)=仙台市、元田久美子さん(60)=岩手県宮古市=と、昨年の熊本地震で被災した安芸市出身の山岡縁さん(42)=熊本県西原村=の4人が市民ら約120人を前に、それぞれの体験を語った。

 志野さんは小学6年生の時に被災し、自分の帰りを待って避難しようとしていた祖父が津波にのまれて亡くなった。「それぞれを信じて逃げること。家族で確かめ合い、皆さんも徹底してほしい」と呼び掛けた。山岡さんは強い揺れで半壊した自宅などの写真を紹介し、逃げる備えの必要性を訴えた。

 夜間避難訓練は海に近い伊尾木地区で、地震発生から15分後に15メートルの津波が来るとの想定で行った。東北からの語り部と地元住民らが、国道55号沿いから高台にある指定避難場所の伊尾木保育所を目指し、東日本大震災後に整備された避難路を逃げた。伊尾木小PTA会長の安岡豊さん(54)は「子どもが1人でも逃げられるように訓練を重ねてきた。自分の命を自分で守る意識付けを徹底していきたい」と話していた。

 「むすび塾×いのぐ塾in安芸」は29日、避難訓練などを基に地元住民らが防災について語り合う。

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カテゴリー: 社会いのぐ災害・防災安芸


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