2016.04.05 15:33

学校、授業での実践例

 県内の学校のユニークなNIE活動や、先生たちがそれぞれの教科の授業などで取り組んできた「実践例」を順次、紹介します。

 高知市の2中学 〝NIE授業〟提案 四国国語教育研究大会
 活用力を育てる授業づくりをと、「四国国語教育研究大会・県国語教育研究大会」が2013年11月22日、高知市の江陽小学校で開かれました。小中合同開催となった大会では、江陽小の全学年が公開授業などを行い、県内外の約500人の先生らに学習の成果を発表しました。また中学校では、「言語活動の充実による言語能力の育成」―新聞を用いた「活用」のある授業づくり―をテーマに、潮江中1年生と横浜中2年生(いずれも高知市)が提案授業に臨みました。新聞を活用して書く力・伝える力を身に付ける学習に取り組んできた2中学の〝NIE授業〟を紹介します。

潮江中1年4組 高知のいいとこ伝えよう

心に響く表現は? CM文で意見交換

 「高知のいい とこ 伝えよう~高知のコマーシャル文を作る」―。潮江中1年4組の生徒たちは、関心のある新聞記事を切り抜いたり、地域の人の話を聞くなどして、高知の良さをPRする文章を書く学習に取り組んできました。
 この日の授業のポイントは、友達の書いたコマーシャル文を読んで、自らの思いや考えを自分の言葉で表現し伝えること。
 黒板には、何人かの生徒が書いたコマーシャル文が例示されています。高知の自然▽高知家の唄▽ねんりんピックなどを題材にしたもので、「みんな待ちゆうき、ぜひ来てや!!」などと、思い思いの土佐弁で締めくくられています。
 「文章構成などで気が付いたことはありませんか。(書いた人に)助言してください」。授業者の平松泰恵先生が穏やかな口調で語り掛けます。何人かの手が挙がりました。句点や助詞、語句の表現などについてのアドバイスでした。
 「じゃあ、伝えたいことや心に響く表現はどこに書かれていますか。文章の中から見出しになる言葉を探してください」。平松先生の言葉に、今度はもっと多くの生徒の手が挙がりました。  これまで新聞の見出しを考える学習に取り組んできた生徒たちは「高知家 一つの大家族」「持ち前の明るさと優しさ」「おもてなしの心!」などと、次々とキャッチコピーになりそうな言葉を発表。
 中には、文章を読んだ生徒とコマーシャル文を書いた生徒が交互に意見を述べ、読み手と書き手が「言葉のキャッチボール」をする場面もあり、「書くこと」から「伝えること」へ、言葉の学習を深めていました。
 防災教育に取り組んでいる潮江中では1学期、1年生全員が「防災はがき新聞づくり」に挑戦。年間を通して本社NIE推進室の出前授業を活用し、見出しやリード、記事の書き方などを学ぶ学習を続けています。

横浜中2年2組 横浜中新聞をつくろう

「伝わる文章」追求 グループで記事推敲

 横浜中2年2組が取り組んだのは記事の推敲(すいこう)。学校の良い点を他校の先生たちに伝える「横浜中新聞」づくりの一環として、「読み手に伝わる」文章の書き方を、生徒同士の学び合いで確かめました。
 推敲の留意点は、①伝えたいことがずれていないか②同じ単語が繰り返し使われていないか③「誰が」「何を」がはっきりしているか④読み手に伝わるよう言葉を選んでいるか―など8項目。いずれも前の授業で、本社NIE推進室の記者が実演した記事チェックの様子から見つけたポイントです。
 「まず自分で読み返し、次にグループで読み合ってチェックね。スタート!」。甲藤さや先生の合図で、生徒たちは4人一組のグループに机を並べ替え、「学びの共同体」「ノーチャイム」「団結力」など、さまざまなテーマで書いてきた記事を読み直しました。
 「先生のことは『教諭』でえい?」「それ、そもそもどう違うん?」。そう言い合い、辞書に手を伸ばす男子生徒。別の女子たちは「リードが『アンケートをした』で終わっちゅう。『その結果、ノーチャイムが好評だった』まで書かんと話が分からんで」。「伝わる文章」を追い求め、率直な意見が教室に飛び交いました。
 「ノーチャイムっていきなり言っても読む人は分からんき、2分前着席とか説明を入れました」。友達の指摘を踏まえて修正した記事に満足そうな生徒。甲藤先生は授業後の分科会で、「記事を書くには、書いたものを読んで考えることが大事。読む力、考える力がついてきたなと感じます」と、新聞活用の成果を話していました。
 横浜中の新聞活用は通年的な展開が特徴。2年生も1年時から記事を題材にした文章執筆などに取り組んでおり、本年度は職業体験を基にした新聞も制作。学び合う題材としてすっかり定着し、学習を深めています。


カテゴリー: NIE先生向けNIE


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