2017.10.22 08:25

盲導犬の役割知って 小学校で全盲の高知県職員が講演 高知県本山町

盲導犬と歩く様子を実演する吉岡邦広さん(高知県長岡郡本山町本山)
盲導犬と歩く様子を実演する吉岡邦広さん(高知県長岡郡本山町本山)
 視覚障害者として初めて高知県職員に採用され、全国障害者技能競技大会でも活躍する吉岡邦広さん(39)=高知市=を講師に招いた人権教育講演会がこのほど、高知県長岡郡本山町の本山小学校で開かれた。全校児童と保護者ら約110人が視覚障害者や盲導犬について理解を深めた。

 同校PTAの主催で19日に開かれた。吉岡さんは5歳の時に病気で右目を失明。高知大学在学中に左目の視力も失い、全盲となった。点訳や朗読ボランティアの協力を得て卒業し、3度目の挑戦で県職員に合格した。現在は障害保健福祉課に勤務する。

 盲導犬は県内で9頭(9月1日現在)が活躍しており、吉岡さんはそのうちの1頭、「ガウス」(1歳雄)と登場。「安全に歩けるのは盲導犬のおかげ」とし、健常者が盲導犬と接する際は犬が集中力をなくさないよう、触らない▽目をじっと見ない▽食べ物をあげない▽話し掛けない―を注意点に挙げた。

 さらに吉岡さんは「失明を理由に人生を諦めるのは嫌だった。周りの手助けがあれば、勉強し、働くことができる」と振り返った。6年生の上山このかさん(12)は「視覚障害の人を見掛けたら困っていないか注意し、手伝えることがあれば手伝いたい」と話していた。

カテゴリー: 社会教育医療・健康ニュース嶺北


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