2017.10.22 08:20

高知県四万十町の地域おこし協力隊員が移動動物園「ブレーメン」

ポニーの乗馬体験で子どもに乗り方を教える野村一将さん(高知県高岡郡四万十町内)
ポニーの乗馬体験で子どもに乗り方を教える野村一将さん(高知県高岡郡四万十町内)
 動物と触れ合いの場に―。高知県高岡郡四万十町の地域おこし協力隊員、野村一将さん(34)=高知市出身=がこのほど、移動動物園「四万十ふれあい動物村 ブレーメン」を立ち上げた。熊本市出身の妻、寛美さん(39)と熊本県内の観光牧場で長く働いた経験を生かし、ポニーや羊、カメなど子どもらが親しみやすい10種類約100匹を飼育する。同町を拠点に四国内で活動する予定で、「動物と身近に接することで、生き物を愛する心や命の大切さを伝えたい」と夢を語る。

「あったかい!」。笑顔でヤギを抱っこする子ども(高知県高岡郡四万十町内)
「あったかい!」。笑顔でヤギを抱っこする子ども(高知県高岡郡四万十町内)
 野村さんは高知農業高校を卒業後、福岡県の動物専門学校を経て阿蘇山に近い熊本県西原村の牧場へ就職。飼育や接客のノウハウを12年間学んだ。

 動物と接して笑顔になる子どもたちを見て野村さんは「いつか故郷で開園したい」と夢を抱いた。仕事をしながら開業準備もできる同町協力隊の募集を知り、2015年5月にUターンした。

 四万十町では地域おこしの仕事に励む一方、知人から動物を譲り受けるなどして着々と準備。現在は中土佐町の祖母宅でポニーやヤギ、羊、豚、カモ、リクガメ、パンダマウスなどを飼育する。「地元の生き物も知ってほしい」と高知の地鶏も飼い始めた。

 8月には窪川地域の2カ所で小学生を対象にしたプレ開園イベントを企画。抱っこや餌やり、ポニーの乗馬などを多くの児童が楽しんだ。子どもの目の前でウコッケイが卵を産み、生命の尊さを伝える場にもなった。

 寛美さんと共に2人の子どもを育てながら、四万十町と中土佐町を朝に夕に往復する日々。餌の食べ方やふん尿を見て動物の体調を管理するのも大事な日課だ。自由な時間はほとんどないが、「子どもたちの笑顔が最高の報酬です」と話す。

 将来は、四万十町内に牧場を構える予定で、アルパカやカピバラなど人気動物の飼育も視野に入れる。「親子や地域の絆を深める場にしたい」と夢は大きい。

 動物の種類や移動先によって料金は異なる。問い合わせは同園(090・7781・9919)か、Webサイト(http://shimanto-bremen.com/)で。

カテゴリー: 主要社会教育高幡


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