2017.10.21 08:00

小社会 〈根岸の里のわび住まい〉という文句をご存じだろうか

 〈根岸の里のわび住まい〉という文句をご存じだろうか。この上に〈春雨や〉でも、〈秋の風〉でも、何でもいいから適当な季語を載せれば、それらしい俳句になるという。

 東京の根岸は昔、閑静な土地でウグイスが多く、「初音の里」と呼ばれた。俳人正岡子規もここに住み、旧居の「子規庵」は現在、都の指定史跡になっている。そんなことからも、〈根岸の里〉と俳句は相性がいいのかもしれない。

 使い回しが利くという点では、便利な〈根岸の里〉である。しかし、俳句の初心者がとっさに「一句やれ」といわれたときなどはともかく、あまりに同じことを繰り返すのは逆効果だ。単なる紋切り型の表現と受け止められる。

 選挙で使われる連呼戦術は、究極の定型表現だ。選挙カーから名前や政党名を叫ぶことで、どれほど効果があるのか。候補者自身が一番よく知っていることだろうが、昔から変わらない。とにかく名前を覚えてもらわなければ始まらないという悲痛な習性だろうか。

 その点で、街頭や演説会場での訴えは趣が違う。語る政策に説得力はあるか、話しぶりから真剣さは伝わってくるか。有権者は遠巻きにでも耳を傾け、見るべきところは見ている。冷静さを欠いた発言が思わぬ反発を招き、ネットで拡散すれば命取りにもなりかねない。

 日本型選挙の形は変わらずとも、政治は言葉である。紋切り型だが、衆院選の舌戦もきょう限り。


10月21日のこよみ。
旧暦の9月2日に当たります。かのと み 七赤 仏滅。
日の出は6時15分、日の入りは17時26分。
月の出は7時17分、月の入りは18時34分、月齢は1.3です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時24分、潮位32センチと、12時37分、潮位66センチです。
満潮は6時47分、潮位191センチと、18時29分、潮位191センチです。

10月22日のこよみ。
旧暦の9月3日に当たります。みずのえ うま 六白 大安。
日の出は6時16分、日の入りは17時24分。
月の出は8時12分、月の入りは19時11分、月齢は2.3です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で0時54分、潮位30センチと、13時07分、潮位74センチです。
満潮は7時21分、潮位187センチと、18時54分、潮位187センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


ページトップへ