2017.10.18 14:30

【71回県展 特選画廊】(7)グラフィックデザイン「ポスター『漂着物50音』」浜田啓(黒潮町)

石や木の言葉伝えたい
 子どもの頃遊び場だった入野海岸に、今は写真を撮ったり漂着物を拾うために通い続けている。

 「海や砂浜は毎日変わる。天候によっても時間によっても、いつも表情が違っていて面白いねえ」。手元に集まった漂着物の中でも小さな流木や石片に情が移り、「この子たちに言葉を与えたら面白いんじゃないかな」。「この子は『あ』やね」「この子は『い』かな」と考えながら五十音に並べた。人柄がにじみ出た自然体の手法が、シンプルで力強いデザインを生んだ。

 「僕らが発しゆう言葉だけじゃなくて、石の言葉、木の言葉っていうのもいろいろあるがやないか?」。作品を通し、石や木で他者に気持ちを伝えるというような、言葉以外のコミュニケーションの可能性を伝えたいという。

 元黒潮町職員で、古参の砂浜美術館スタッフ。今年の県展では写真、洋画、先端美術の3部門でも入選した。部門は違えど、地元に根差した作品づくりは一貫し、「海岸に来られない人にもゆったりしてほしい。同じことを思って作っています」と語った。

 はまだ・ひらく 1953年黒潮町生まれ。褒状1回。初特選。

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カテゴリー: 文化・芸能県展文化幡多


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