2017.10.18 08:00

小社会 「空気が読めない(KY)」なる言葉が流行語になった…

 「空気が読めない(KY)」なる言葉が流行語になったのは、今から10年ほど前のこと。だが、それより30年も前に、この「空気」こそ日本を支配する「妖怪」と喝破し、その正体に迫った書があった。山本七平著「『空気』の研究」である。

 戦争体験者の山本さんは、太平洋戦争末期に軍部の重要決定が合理的な判断ではなく、その場の空気に左右されたと述べる。日中戦争の本格化、日米開戦。「無謀」とされた戦艦大和の出撃について、生き残った責任者はこう言った。「全般の空気よりして、当時も今日も特攻出撃は当然と思う」。

 議論は最後には「空気」が決める。空気の責任は誰も追及できない。だから空気は「まことに大きな絶対権をもった妖怪」である--。指摘は鋭くも、恐ろしい。

 本の出版から40年、私たち日本人は「空気支配」の呪縛から解放されただろうか。横並びと集団意識から、自分は好きでもない流行を追う。会議で結論が出たが、「あの場の空気では、ああ言わざるを得なかったのだが…」と言い訳をする。

 大なり小なり、誰もが似たような経験があるのではないか。空気が全てを統制し、強力な規範となれば、人は萎縮し、自由にものが言いにくくなる。空気の支配力は今も大きい。

 さまざまなスローガンや甘い言葉が飛び交う選挙も、ある種の「空気」を醸し出す。だが「妖怪」は、1票に込めた個人の自由意思で退治もできる。


10月18日のこよみ。
旧暦の8月29日に当たります。つちのえ とら 一白 赤口。
日の出は6時13分、日の入りは17時29分。
月の出は4時24分、月の入りは16時51分、月齢は27.9です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で4時53分、潮位184センチと、17時10分、潮位191センチです。
干潮は10時59分、潮位50センチと、23時22分、潮位46センチです。

10月19日のこよみ。
旧暦の8月30日に当たります。つちのと う 九紫 先勝。
日の出は6時13分、日の入りは17時28分。
月の出は5時22分、月の入りは17時25分、月齢は28.9です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時34分、潮位190センチと、17時38分、潮位193センチです。
干潮は11時34分、潮位53センチと、23時53分、潮位37センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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