2017.10.17 14:30

【71回県展 特選画廊】(6)書道「万葉集より『あをによし』」山崎慎也(埼玉県志木市)


見ていて飽きない

 多字数の漢字作品と併せ、今回は2点出品。そして両方が特選候補に。審査員はどちらを採るか悩んだ末、「力強く、白がすかっとさえている」と、この仮名作品を選んだ。

 県展への出品は3回目。特に仮名は、今年5月に本格的に始めたばかりという。「まだ分からないことが多いんですけど、賞に入れてもらえてうれしい」と快挙にはにかむ。

 万葉集の有名な句「あをによし奈良の都にたなびける天の白雲見れど飽かぬかも」。「『見ていて飽きない』という意味がいいな」と題材に決めた。

 所属する正筆会の会長から夏に添削を受け、上下の余白や行間などを意識。「漢字を書く癖でピンと跳ねてしまう所がある。次の字につながるように」とも心掛けた。これで最後と決めた1枚は線がきりっとし、墨の変化が見えたという。

 表装は、5歳ごろから通った地元の書道教室の先生に頼んだ。「派手すぎずおしゃれにしてくれた。感謝しないといけないです」

 将来は、自身も教える立場に就きたい。「それが自分の勉強にもなるし」と前を見据えた。 

 やまさき・しんや 1995年日高村生まれ。大東文化大学文学部書道学科4年。褒状1回。初特選。

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カテゴリー: 文化・芸能県展文化


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