2017.10.16 14:15

【71回県展 特選画廊】(5)彫刻「focusing」岡崎明日香(香美市)

人間の核心に触れたい

 題名の「focusing(フォーカシング)」とは心理療法の一過程。対話の中で、心や体の中にある感覚や思いに焦点を合わせていくカウンセリングの方法だという。

 10年前、放送大学で心理学を学んだ際に知った言葉で、「心の中にある自分らしい作品を見つけ、制作の道筋に焦点を合わせたい」という思いを重ねた。

 風を受けて、服や髪をなびかせて力強く立つ女性像。「歩みを止めず進もうとする女性。自分の良い所、悪い所にも対峙(たいじ)している雰囲気を出した」と話す。

 2012年の渡辺一八大賞、16年の褒状を経ての初特選で、「自分へのフォーカシングが成功した。作品は今後の道しるべになりそうです」と喜んだ。

 東京の短期大学で彫刻を学び、26歳で帰郷。香美市のアトリエ「造」で仲間と制作を続けている。

 仕事との両立には苦労もあるが、作品と真剣に向き合うことで技術を磨いてきた。「同じ時代を生きる人を作りたい。人間の核心に触れる所。そこが面白い」

 彫刻の魅力を語る瞳が輝いていた。

おかざき・あすか 1969年香美市生まれ。第66回展で渡辺一八大賞。褒状1回。初特選。

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カテゴリー: 文化・芸能県展文化


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