2017.10.14 15:00

【71回県展 特選画廊】(4)書道「刹那」朝倉希代子(高知市)

にじみとかすれ 力強く
 先月開かれた小津高校の文化祭。書道部は人気ボーカルグループ「GReeeeN」の曲「刹那(せつな)」に乗せてパフォーマンスを披露した。以前にも同部員が使用した人気の曲だ。
 
 顧問の朝倉希代子さんは「生徒と関わる時間って、長い目で見れば実に一瞬」と感じたという。そこで出品が迫る県展の作品題材の一つとして選んだ。
 
 受賞作は「刹」の字のにじみと「那」の字のかすれが引き立て合う、調和の取れた淡墨の書。審査員は「自然体で造形に誇張がない」と評価した。
 
 15年ほど前から県展無鑑査の大野祥雲さんに習い、本格的に少字数に取り組んできた。ただこれまでは一字書が大半を占めた。近年手掛け始めた2文字の書は文字のバランスや構成に難しさがあり、「私にとって未完成の域」だったという。
 
 少し細めの線で力強く筆を運んだ。反省はあったが無心で書けた書。それが奏功した。
 
 教え子の祝福の声が胸に染みたという朝倉さん。「線を強くという意識が大事と、生徒にも伝えていきたい」と誓った。
 

 あさくら・きよこ 1967年高知市生まれ。毎日書道展会員。褒状2回。初特選。

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カテゴリー: 県展文化・芸能文化


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