2017.10.14 07:30

小社会 沖縄の作家、目取真俊さんは祖父母から、沖縄戦の体験…

 沖縄の作家、目取真俊(めどるましゅん)さんは祖父母から、沖縄戦の体験を聞いて育った。特攻機が米艦に突っ込んでいくが、対空砲火で撃ち落とされていく。漂着した日本兵の遺体は損傷が激しい。住民は「水漬(みづ)く屍(かばね)」を引き揚げて埋葬したという。

 小説「風音」には、崖の上の風葬場に置かれた特攻隊員の遺骨が出てくる。頭蓋骨のこめかみに穴が開いており、風が吹き抜けるたびにもの悲しい音を立てた。住民たちはそれを「泣き御頭(うんかみ)」と呼ぶようになる…。

 戦争の本質が象徴的に描かれていよう。ただし、単なるフィクションとは思えない。心の底から冷え冷えするような、うつろな風の音を聞いたとき、沖縄戦の悲惨な記憶がよみがえる。そんな音を奏でる泣き御頭を、多くの県民は心の中に抱いているのではないか。

 沖縄戦と、それに続く27年間の米軍統治。今も在日米軍施設の7割が集中している。ことしは終戦から72年だが、目取真さんは「沖縄は戦後ゼロ年」と言う。基地の島沖縄はずっと「戦場」で戦後はまだ始まっていない、と。

 衆院選公示の翌日。沖縄北部の民間地にまた米軍ヘリコプターが不時着、炎上した。現場近くの集落は、米軍訓練場返還の条件としてヘリの離着陸帯が新設され騒音が増大。揚げ句の事故である。これは基地負担の軽減なのか。

 安全保障の代償をいつまで沖縄に押し付けるのか。この問いも各党に突き付けられている。

10月14日のこよみ。
旧暦の8月25日に当たります。きのえ いぬ 五黄 友引。
日の出は6時09分、日の入りは17時34分。
月の出は0時18分、月の入りは14時17分、月齢は23.9です。
潮は長潮で、満潮は高知港標準で0時06分、潮位148センチと、14時34分、潮位162センチです。
干潮は7時16分、潮位61センチと、20時37分、潮位108センチです。

10月15日のこよみ。
旧暦の8月26日に当たります。 きのと ゐ 四緑 先負。
日の出は6時10分、日の入りは17時33分。
月の出は1時20分、月の入りは15時00分、月齢は24.9です。
潮は若潮で、満潮は高知港標準で1時57分、潮位152センチと、15時28分、潮位171センチです。
干潮は8時35分、潮位57センチと、21時33分、潮位91センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


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