2017.09.25 08:00

小社会 日本で一番有名な猫には名前がない。その代わり…

 日本で一番有名な猫には名前がない。その代わり悩める青年の代名詞は小川「三四郎」である。ことし生誕150年を迎える文豪夏目漱石を顕彰する東京・新宿区立「漱石山房記念館」がきのう開館した。

 その場に立ち会いたかったが、記念館に電話を入れると入館待ちの列ができ、初日はおよそ1600人の人が訪れたそうだ。ほかの問い合わせにも誠実に対応していただき、感謝申し上げたい。

 なぜ漱石はこれほど慕われるのか。答えは本県出身の文学者・馬場孤蝶の「人物として見ても作品から見ても全く特別な上等品である」という言葉に尽きている(「漱石氏に関する感想及び印象」)。

 「山房」を辞書で引くと、「山の中の家」「書斎」とある。木曜日を面会日と定め、本県出身の寺田寅彦や若き俊英、芥川龍之介ら幾多の才能が集った。山房と呼ばれた書斎も、記念館は忠実に再現している。

 山房の主(あるじ)はどっしりと構えた先生だったろう。談論風発。多様な個性の面々を束ね、英国仕込みのユーモアを忘れず、当時では最高水準の知識も惜しげもなく披露した様子が目に浮かぶ。

 辛口で知られるある文芸評論家は誰にもけなされなかった文章家として、本県出身の中江兆民と並んで漱石の名を挙げている。漱石は弟子たちや当時の文壇に、公平無私の態度で臨んだ。今なお読み継がれる作品群は、漱石が日本人にとっての先生であることの証しだろう。


9月25日のこよみ。
旧暦の8月6日に当たります。 きのと う 六白 先勝。
日の出は5時56分、日の入りは17時59分。
月の出は10時22分、月の入りは21時15分、月齢は4.9です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で2時26分、潮位52センチと、14時32分、潮位89センチです。
満潮は8時50分、潮位171センチと、20時24分、潮位178センチです。

9月26日のこよみ。
旧暦の8月7日に当たります。ひのえ たつ 五黄 友引。
日の出は5時56分、日の入りは17時58分。
月の出は11時16分、月の入りは21時55分、月齢は5.9です。
潮は小潮で、干潮は高知港標準で3時02分、潮位58センチと、15時05分、潮位101センチです。
満潮は9時34分、潮位160センチと、20時52分、潮位168センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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