2017.09.10 08:25

動物写真家・中西さんがニホンカモシカの写真展 高知県立牧野植物園

 絶滅が心配される四国のニホンカモシカの現状を伝える写真展「追われゆく森の精霊 カモシカたちの肖像」が9日、高知市五台山の県立牧野植物園で始まった=写真。同市在住の野生動物写真家、中西安男さん(61)が近年、県内で撮影した33点が並ぶ。10月1日まで。

 四国のカモシカは、ニホンジカの増加などで餌となる植物が減り、近年激減。30年近く四国のカモシカを追っている中西さんが、厳しい現状を伝えようと写真展を企画した。

 展示作品の多くは、カモシカの子ども「アイ」の写真だ。アイは昨年8月、安芸郡馬路村で中西さんが出合った雌。母親と生き別れた“孤児”で、今年2月に餓死した。ふわふわの毛に包まれた体や、つぶらな瞳をアップで捉えた写真、熱心に餌の植物を食べる姿を写した作品は、アイがたった一頭で懸命に生きた証しでもある。

 中西さんは「アイの追悼展です。なぜ彼女が孤児になってしまったのか、死んでしまったのか想像してほしい」と話している。写真展の観覧は無料だが、同園の入園料(720円、高校生以下無料)が必要。

カテゴリー: 社会高知中央


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