2016.03.30 10:57

小社会 2015年9月、参院平和安全法制特別委員会の中央公…

 2015年9月、参院平和安全法制特別委員会の中央公聴会。出席した学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」の中心メンバー、奥田愛基さんの発言が心に残っている。

 「国のかたち」を変える安全保障関連法案が国民の理解は置き去りのまま、数の力で可決されようとしている。強い危機感を述べた後、居並ぶ議員に呼び掛けた。党や派閥に縛られず「孤独に思考し、判断し、行動してほしい」。

 思いが届かなかったのは、与野党が激突し乱闘状態となった委員会採決の場面が象徴していよう。一方でしっかり受け止めた若い世代もいた。シールズに続いて高校生らが結成した「T―nsSOWL」(ティーンズソウル)メンバーの男子生徒もその一人。

 戦争、いじめがテーマの新聞記事を読み自分の意見を書く。そんな国語の授業中、誰も一言もしゃべらず鉛筆を走らせていた。その時、孤独に思考し判断することの大切さが分かった、と生徒は以前の高知新聞で振り返っている。

 18歳選挙権の導入に伴い、高知新聞が県内の高校2年生に行ったアンケートでは「政治に関心がある」は4割。逆に見ればきっかけ次第で数字が高まる余地はある。「関心の伸びしろ」は大きい。

 彼らが見ているのは大人の背中。「安倍政権を支えているのは政治に無関心な人たちだと思う」。各選挙で低投票率が続く中、ティーンズソウルの高校生の声を大人も真剣に受け止めなければ。
カテゴリー: 小社会コラム


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