2017.08.23 08:00

小社会 天文学などない神話の時代、日食や月食は人々を…

 天文学などない神話の時代、日食や月食は人々を驚かせ、怖がらせたろう。「世界大百科事典」によれば、太陽と月が怪物にのみ込まれ、日食と月食が起こると考えられたという。

 怪物はトラであったり、ヘビであったりするが、似た話が世界各地に伝わる。日食や月食が起きると地上でやかましい音をたて、怪物に太陽や月を吐き出させるという信仰も共通している。日本で連想するのは「古事記」の記述だ。

 太陽の女神である天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋戸にこもり、世界は真っ暗闇となった。困った神々がそのとき取った作戦は、やかましいばかりのドンチャン騒ぎを催し、天照の気を引いて岩屋戸から引き出すというもの。先の事典も日食神話との類似性を指摘する。

 あの広大な北米大陸を、約1時間半かけて皆既日食が横断した。突然、昼が夜になる神秘的な天体ショーに、数え切れないほどの人々が魅了された。観測地のホテルは何年も前から予約で満室。高速道路は日食を見るための駐車場と化した。それでもみんな満足そうだ。

 現実の米国社会は今、白人至上主義者と反対派の分断で暗雲が垂れ込めている。しかし壮大な太陽系が描いたドラマに比べれば、人間の差別意識や憎しみなどちっぽけなものではないか。甘いようだが、感動を共有してほしい。

 皆既日食が通過し、いつもの太陽が顔を出した。太古から続く太陽と月の営みがまた始まる。


8月23日のこよみ。
旧暦の7月2日に当たります。みずのえ うま 三碧 友引。
日の出は5時33分、日の入りは18時43分。
月の出は6時48分、月の入りは19時45分、月齢は1.4です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時39分、潮位72センチと、12時59分、潮位23センチです。
満潮は6時33分、潮位204センチと、19時22分、潮位200センチです。

8月24日のこよみ。
旧暦の7月3日に当たります。みずのと ひつじ 二黒 先負。
日の出は5時34分、日の入りは18時42分。
月の出は7時50分、月の入りは20時21分、月齢は2.4です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時16分、潮位67センチと、13時34分、潮位34センチです。
満潮は7時13分、潮位200センチと、19時51分、潮位197センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


ページトップへ