2017.08.21 08:00

小社会 あのニホンカワウソと一緒に泳いだ、という稀有な…

 あのニホンカワウソと一緒に泳いだ、という稀有(けう)な体験の持ち主が職場の同僚にいる。1979年夏。小学生だった彼は郷里の須崎市の新荘川で友達と泳いでいた。目の前の水中から突然、ぬっと動物が顔を出し悠然と泳ぎ始めた。

 生きた姿はまさにこの年、新荘川で撮影されたのが最後。同僚の前に現れたのも、その個体だったろう。それにしてもわざわざ子どもたちのそばに寄ってきて「一緒に泳ごう!」。そう言わんばかりの振る舞いは愛嬌(あいきょう)たっぷり。

 〈獺(かわうそ)に夜ふりの獲物とられけり〉浜田波静(はせい)。たいまつなどをともして川魚を捕る夜振り。ちょっとの隙にカワウソに獲物を持って行かれたという。滑稽味の中にこの小動物への愛情、人との関わりの深さがうかがえる。

 身近にいたニホンカワウソも、乱獲や自然破壊であっという間に姿を消した。環境省が「絶滅」に分類したのは2012年。ところがことし2月、琉球大のチームが長崎県対馬で野生のカワウソを撮影した。同省が調査したところ、少なくとも2匹いるとみられる。

 ニホンカワウソが生き残っていたのか。ユーラシアカワウソが韓国から海を渡ってきたのか。まだ特定できていないが38年ぶりの驚きの発見である。今後の調査を楽しみに待ちたい。

 対馬のカワウソは堂々とした体つきだった。栄養状態もよいのだろう。希少な動物に食とすみかを保障する豊かさが、この国にはまだ残っている。


8月21日のこよみ。
旧暦の6月30日に当たります。かのえ たつ 五黄 大安。
日の出は5時32分、日の入りは18時46分。
月の出は4時39分、月の入りは18時25分、月齢は28.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時04分、潮位198センチと、18時17分、潮位199センチです。
干潮は11時41分、潮位15センチです。

8月22日のこよみ。
旧暦の7月1日に当たります。 かのと み 四緑 先勝。
日の出は5時33分、日の入りは18時44分。
月の出は5時44分、月の入りは19時07分、月齢は0.4です。
潮は大潮で、干潮は高知港標準で0時01分、潮位79センチと、12時22分、潮位16センチです。
満潮は5時50分、潮位203センチと、18時51分、潮位202センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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