2017.08.20 08:00

小社会 小説家、内田百閒の列車好きはよく知られている。…

 小説家、内田百閒(ひゃっけん)の列車好きはよく知られている。何しろ用事も目的もないのに、ただ列車に乗りたいという理由だけで旅に出る。それも2等や3等車は嫌。1等車を好むが、金はないから借金までして旅費に充てる。

 どうしても行かなければならない急な仕事ができれば、やむを得ず3等に乗ることもある。だが、それ以外は自分の主義を貫く。紀行文「阿房列車」シリーズには、百閒が守り通した「自由」が生き生きと描かれていて楽しい。

 乗客が百閒先生のような一徹な人ばかりなら、鉄道会社の苦労も少ないかもしれない。JR四国と4県知事、学識者らによる懇談会が、路線維持の方策について検討を始めた。

 国鉄の分割民営化でJR四国が発足して30年。鉄道事業で黒字になったことは一度もない。今後も高速道の延伸や人口減で需要見通しは先細る。「10年、20年先を見据えれば自助努力のみでは維持は困難」。JR四国・半井社長の言葉が、苦境を端的に示している。

 もし廃線などが検討される場合、利用減が著しい予土線などは候補に挙がりかねない。税金投入による公的支援もテーマになってこよう。住民生活に死活的に関わるだけにオープンに議論し、情報は逐一提供してもらいたい。

 百閒の時代、車は今ほど普及していなかった。これから少子高齢化が進めば交通弱者も増えてくる。車にばかり頼ってはいられない未来を想定しておいてよい。


8月20日のこよみ。
旧暦の6月29日に当たります。つちのと う 六白 仏滅。
日の出は5時31分、日の入りは18時47分。
月の出は3時34分、月の入りは17時38分、月齢は27.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で4時13分、潮位189センチと、17時40分、潮位193センチです。
干潮は10時57分、潮位20センチと、23時21分、潮位89センチです。

8月21日のこよみ。
旧暦の6月30日に当たります。かのえ たつ 五黄 大安。
日の出は5時32分、日の入りは18時46分。
月の出は4時39分、月の入りは18時25分、月齢は28.7です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時04分、潮位198センチと、18時17分、潮位199センチです。
干潮は11時41分、潮位15センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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