2017.08.16 08:00

小社会 「敗戦の日」と古くからの「お盆」が重なるのは単なる…

 「敗戦の日」と古くからの「お盆」が重なるのは単なる偶然だろうが、言葉で言い表しがたい因縁も感じる。供養するのは片や戦没者、片や先祖だが、どちらも精霊である。父母ら先祖が戦没者という方の祈りは、二重に深かろう。

 しんみりとした感情に包まれるが、先祖の霊を慰めるお盆には、違った一面もある。〈盆と正月が一緒に来たようだ〉という慣用句がある。うれしいこと、楽しいことなどが重なる意味だ。盆踊りなど娯楽の機会もある。

 歌や踊りは本来、あの世とこの世の境界をつなぐ呪的(じゅてき)機能があるとされる。が、世俗においては「男女の境界をも超えて、互いを結び付ける役割として機能していた」(「土佐の盆踊りと盆踊り歌」井出幸男、公文季美子)。

 現代のお盆はUターンラッシュとも重なる。子や孫を迎えてにぎやかだった家々も、お盆のしまいどき。子どもたちは豊かな自然環境の中で、夏休みを満喫できただろうか。

 2016年の「高新文芸」欄に、こんな俳句を見つけた。〈これほども子供居たのか盆踊り〉(土佐町 山下千代子)。普段は静かな山里も、子らの歓声につかの間の活気がみなぎる。ただ中山間地域は急速な少子高齢化で、伝統行事の維持が困難になっている所も少なくない。

 俳句のような光景が、いつまでもあってほしいと願う。安倍政権が掲げる「地方創生」は、「時間との闘い」でもある。きょうはお盆の送り火。


8月16日のこよみ。
旧暦の6月25日に当たります。きのと ゐ 一白 赤口。
日の出は5時29分、日の入りは18時51分。
月の入りは13時42分、月齢は23.7です。
潮は長潮で、干潮は高知港標準で6時27分、潮位64センチと、18時30分、潮位112センチです。
満潮は13時13分、潮位149センチです。

8月17日のこよみ。
旧暦の6月26日に当たります。ひのえ ね 九紫 先勝。
日の出は5時29分、日の入りは18時50分。
月の出は0時36分、月の入りは14時46分、月齢は24.7です。
潮は若潮で、満潮は高知港標準で0時36分、潮位166センチと、14時56分、潮位158センチです。
干潮は7時52分、潮位56センチと、20時18分、潮位116センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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