2017.08.09 08:00

小社会 8月9日は長崎原爆の日。戦争をどう伝えていくかは…

 8月9日は長崎原爆の日。戦争をどう伝えていくかは戦後生まれはもちろんのこと、体験者にとっても難問であるようだ。それは表現を職業とする作家であっても同じなのか。深刻な体験であるほど、書きあぐねる人がいる。

 2017年2月に86歳で亡くなった作家の林京子さんは、14歳のとき長崎市で被爆し、その体験をもとに芥川賞受賞作「祭りの場」を書くまでに約30年かかった。同級生にも多かった長い「沈黙」は、「恐怖のあまりです」と言っている。

 8月9日の体験は鮮烈だが、被爆者にとってはそれで終わりではない。結婚や出産、子育てなどを通じ、内部被ばくの恐怖に襲われる。林さんは「話してしまうと、自分に死が刻印されると感じるのでしょう」と話す。

 小説家・劇作家の故井上ひさしさんは敗戦の年、東北の国民学校の生徒だった。広島で被爆した父と娘を描いた戯曲「父と暮せば」を書くのに、原爆投下から50年かかった。「これほど悲惨な悲劇を体験しない人間が軽々に書いてはいけない」と信じていたそうだ。

 この思いは戦後生まれが戦争について書いたり、語ったりするときの一種の後ろめたさに似ている。しかし林さんは井上さんに、8月の「六日九日は、被爆者の特許ではありません」と語りかけた(「座談会 昭和文学史」)。

 「新しい人にどんどん書いてほしい」と林さんは願った。それが戦争や被爆体験の風化を防ぐ道だ、と。


8月9日のこよみ。
旧暦の6月18日に当たります。つちのえ たつ 八白 大安。
日の出は5時24分、日の入りは18時59分。
月の出は19時59分、月の入りは6時30分、月齢は16.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で0時41分、潮位81センチと、13時00分、潮位24センチです。
満潮は6時26分、潮位193センチと、19時31分、潮位192センチです。

8月10日のこよみ。
旧暦の6月19日に当たります。つちのと み 七赤 赤口。
日の出は5時24分、日の入りは18時58分。
月の出は20時35分、月の入りは7時28分、月齢は17.7です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時16分、潮位76センチと、13時33分、潮位28センチです。
満潮は7時04分、潮位193センチと、20時01分、潮位192センチです。

カテゴリー: 小社会コラム


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