2016.03.25 15:13

Q&Aで新聞博士

【Q.どうやってこんなに記事を集めているのですか?】

 高知新聞にはさまざまな記事が載っていますが、主には2種類の方法で記事を集めています。一つは、高知新聞の記者が取材をして集めてきた記事。もう一つは、契約している通信社(共同通信や時事通信など)から送られてくる記事です。1日の新聞には200~300本の記事が載っていますが、集まってくる記事はその数倍あります。高知だけでなく、日本中、世界中で毎日ニュースになっている出来事は、それだけ多いのです。ですから、記事を集めるより、たくさんある記事の中からどれを載せるかということに頭を悩ませています。地元の記事の集め方で言えば、取材をしてほしいという「取材依頼」があって載せる情報と、記者が自分でニュースとなる記事・情報を探してきて記事を書く場合とがあります。

【Q.記者の人はどうやって記事を作っているのですか?】

 取材に行き、取材相手から話を聞き、分からないことを本や資料で調べたり、そのことをもっとよく知っている別の人に取材をします。間違ったことを載せてはいけないので、何が事実なのか、正しく書くために、複数の人に話を聞いて確認します。その上で、いっぱいある情報の中で、何を一番伝えなければならないかを考えて、大切なことから書いていく「逆三角形」型の文章構成で記事を書いていきます。記事を書く時には、取材の時に取ったメモや写真を基に、できるだけ分かりやすい言葉で書くようにします。同じ言葉(表現)はできるだけさけて、まず見出し→リード(前文)→本記(本文)という流れで、パソコンを使って書きます。

【Q.どうして大事件が起こったら何日も連続してそのことが新聞に載るのですか?】

 読者が知りたいと思っていること(知る権利)に、応えていくためです。大事件が起きた時だけではなく、その事件がその後どうなったのか、どんな影響が地域や社会にあるのかを伝えていくことが、新聞(ジャーナリズム)の役割・使命でもあるからです。

【Q.新聞の上の端に書いてある( )の中の番号は何?】

 各ページの隅にある( )の中の数字は、そのページが何ページ目かを示すものです。

【Q.左上の「第3種郵便物認可」とは?】

 新聞を郵便で送る時には、普通の郵便物よりも安い料金で郵送できるという制度があり、高知新聞はその許可をもらっているという印です。新聞は、人の暮らしに必要な大切なものなのでこのような制度があり、新聞を読みたい人が遠くに住んでいて配達が難しい場合などに郵送しています。

【Q.上に「政治」「スポーツ」と書いてあるのは、そのページ内容を表しているのですか?】

 「政治」「スポーツ」などは、そのページに載っている記事の種類です。ほかに社会、地域、国際、経済などがあります。「社会1」「社会2」など数字があるのは、同じ種類のページがいくつもある場合です。

【Q.記事の中で○や△の記号が使われているのはなぜ?】

 新聞には、「○」「□」「◇」「◆」「▽」など多くの記号があり、それらの持つ意味合いはさまざまです。一番多いのはスポーツ面の「○…(○が野球ボールの場合もあり)」で、試合や競技の様子をより細かく伝えるため、選手のプレーなどを短くまとめた記事に使われます。「◆」はお知らせなどによく使われます。「□」や「◇」は、記事の途中で場面が切り替わる時などに使われます。

【Q.すぐに何の記事か分かるように目立たせるには、どんな点を工夫していますか?】

 主には見出しと写真です。見出しは文字が大きくなるほど目立ちます。文字の形や色を変えたりするのも効果的です。また、見出しの言葉も、難解だったり回りくどかったりすると、読む人の頭に入りにくいので、伝えたいことを少ない文字で表すよう努めています。写真は「100行の記事より1枚の写真の方が分かりやすい」といわれるぐらい重要で、伝えたい出来事を的確にとらえているシーンかどうか、ぱっと見て何か分かるレベルの大きさかなどを考え、紙面を編集していきます。また、目立たせたい記事を線でぐるっと囲む「箱組み」というのも、よく使う方法です。

【Q.なぜ子ども専用の記事があるのですか?】

 小学生、中学生の皆さんと、お年寄りまで含めた大人とでは、関心のある話題や知っている言葉が違うからです。新聞で使う言葉や漢字は、中学校を卒業した人が分かるようにという基準で書いていますが、小中学生の皆さんだとまだ知らない語句や漢字が多くあると思います。それをより分かりやすい表現で書いているのが「読もっか こども高知新聞」「読もっか 週刊中学生」です。掲載している記事も、学校・家庭・地域での出来事、ニュースの説明、芸能人の話題など、小中学生の皆さんに役立つ・興味のある話題に絞っています。学校特派員だより(中学生)、こども記者だより(小学生)にも、身近な出来事を書いてどんどん投稿してください。

【Q.株を載せることでどんな効果があるのですか?】

 株価は、株を買ったり売ったりする人にその株の価値を知らせるだけでなく、世の中の経済状況を知る、大切な物差しでもあります。今どんな会社や業界の元気が良いのか、どの会社が期待されていたり不安に思われているか、世の中にどれだけお金が流れているかなどが見えてくるからです。新型ゲーム機の発売を発表した会社の株価の動きをみれば、そのゲーム機が売れそうかどうかが予想できるかもしれませんよ。

【Q.告別式などのお知らせがあるのはどうしてですか?】

 葬儀や告別式のお知らせは、記者が取材して記事として載せる場合と、亡くなった人の家族らが広告として出す場合とがあります。多いのは広告で、亡くなった人がお世話になっていた多くの人たちに向けて一斉にお礼を伝えるのによく使われています。記事として載せるのは、亡くなった人の知名度や、生きていたころの功績などを踏まえ、新聞社で判断して掲載しています。

【Q.広告欄に広告を出すのにお金はかかりますか?】

 広告を出したい人は、お金を払って広告を載せる場所を買っています。値段は、広告の大きさ、カラーか白黒か、どのページのどの場所に載せるかなどでまちまちです。

【Q.カラーページとそうではないページがあるのはなぜ?】

 普段の高知新聞はカラー・白黒合わせて最大40ページまで作って印刷できます。ただ、カラーページの印刷には専用の印刷機が必要だったり、印刷に時間がかかったりするので、40ページのうち16ページをカラー印刷の上限としています。どのページをカラーにするかは日によって違い、基本的には「その日の新聞の中でより多くの人に見てほしいページ」を16ページ選んでカラー紙面を作ります。1面や社会面、政治面、テレビ面など、毎日注目されるページは常にカラーです。地域面や経済面も、2ページのうち1ページは必ずカラーです。スポーツ面は、全ページカラーの日もあれば、全ページ白黒の日もあります。また、たまに載る特集企画ページなどでも、内容に応じてカラー紙面にします。

【Q.写真はどうやって新聞に載せるのですか?】

 今は、デジタルカメラで記者が撮影した写真をパソコンに取り込み、写真の大きさや色合いを調整する「画像処理」を行い、写真が入った紙面のデータを印刷工場に送り、印刷しています。

【Q.ページの下端にある「+」は何?】

 「+」は、カラー印刷の目印です。カラーページは、青、赤、黄、黒の4色を重ね合わせて印刷しますが、印刷位置がずれると正しい色になりません。位置は機械で調整しますが、印刷工場の担当者たちがこの目印を虫眼鏡で見ながら、本当にピタリと合っているかをチェックしています。

【Q.ページの下に印刷されている色違いの◇は何?】

 カラーページの下に印刷されている黒や青、赤、黄の◇は、鮮やかなカラー印刷を行うために必要なマークです。このマークの並び具合をカメラでチェックし、所定の間隔にそろうように、コンピューターが自動的に上下左右の調整を行います。

【Q.新聞の下にある穴は?】

 針穴と呼びます。新聞を決まった長さに切り、四つ折りするためには引っ張った状態でないとできません。この時、新聞に針を突き刺して引っ張るため、穴が開いてしまうのです。

【Q.新聞紙の上下の部分が、ギザギザなのはなぜ?】

 新聞はロールに巻きつけた長い紙に次々印刷し、それをページ順になるよう重ねてから、のこぎりの歯のようなものがついた機械で一部一部切り離して作ります。このカッターの刃が、のこぎりのようにぎざぎざだからです。束になった紙は一気にきれいに切るのが難しいため、切れ味が良いぎざぎざの刃を使っています。

【Q.新聞に使うインキはどんなものですか。1日分の新聞にインキをどれくらい使いますか。】

 ペンキのように缶に入っている、少しどろどろしたインキを使っています。色は、赤、青、黄、黒の4色。1日、540キロくらいのインキを使っています。


【Q.新聞はいつ、どうやって生まれたのですか?】

 日本では、新聞に似たものとして「読売」「かわら版」がありましたが、当時は木の板や粘土の板に字を彫ったようなものが多く、1615年ごろの「大坂の陣」という戦(いくさ)を記事にしたものが今も残っているそうです。現在のような新聞ができたのは明治時代ごろで、1870(明治3)年に「横浜毎日新聞」という新聞が日刊紙(毎日つくられる新聞)として初めて発刊されました。

【Q.どうして「新聞紙」というのですか?】

 明治時代に英語の「ニュース・ペーパー」という言葉を翻訳したときに、ニュースを新聞、ペーパーを紙、と訳したことから「新聞紙」という言葉が生まれたようです。

【Q.日本で新聞を作る会社はいくつありますか?外国にも新聞を作る会社はありますか?】

 日本新聞協会という組織に入っている新聞社が、高知新聞社を含めて100紙ほどあります。それぞれ全国紙、ブロック紙、県紙などと呼ばれていて、スポーツ新聞、政党の新聞、業界新聞などもあります。外国の新聞社は、高知新聞朝刊の国際面の「世界のTOP NEWS」というコーナーで紹介していますが、人民日報(中国)、朝鮮日報(韓国)、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ(いずれもアメリカ)などがあります。

【Q.高知新聞はいつから作られているのですか?】

 1904(明治37)年9月1日、日露戦争が始まって半年後に高知新聞は創刊されました。1面の左上に載っている第○○○○○号という数字は、創刊号から数えて何号になるのかを表す通し番号で、これを「紙齢(しれい)」といいます。紙齢は1日1号として数え、同じ日の朝刊と夕刊は同じ号数になっています。
カテゴリー: 新聞を知ろうNIE


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