2017.06.26 08:10

小社会  保守層の中で今、こんなことを言う人は恐らく…

 保守層の中で今、こんなことを言う人は恐らく一人もいないだろう。戦争放棄を定めた憲法9条は「自衛権の発動としての戦争も放棄した」。なぜなら「近年の戦争は多くは国家防衛権の名において行われた」のだから、と。

 1946年6月下旬。新憲法を巡り審議した帝国議会での吉田茂首相の答弁である。質問者の一人は共産党の野坂参三氏。戦争には侵略と自衛の2種類あるとし、放棄するのは侵略戦争の方ではないかとただした。

 9条を厳格に解釈する吉田首相。修正の必要性も指摘する野坂氏。保守、革新両陣営の姿勢が、現在とは入れ替わっているようで隔世の感がする。当時は敗戦の傷痕も生々しかった。首相には自らの主張を国民の大部分は受け入れる、という考えがあったのだろう。

 70年余を経て安倍首相が、9条加憲に前のめりになっている。戦争放棄の1項、戦力不保持の2項はそのままに、自衛隊の意義や役割を新たに書き込む。ゴールは2020年の改正憲法施行だという。随分と性急な話である。

 加憲の場合、仮に「前項の規定にかかわらず自衛隊を設置する」とすればどうなるだろう。戦力不保持など従来の「縛り」から解き放たれた自衛隊の活動が、際限なく広がる可能性がある。

 憲法の理想を追い求めるのか。現実に合わせて憲法を変えるのか。帝国議会から続く難問だ。首相がいくら急いでもそう簡単に答えは出やしない。


6月26日のこよみ。
旧暦の閏5月3日に当たります。きのえ さる 七赤 先勝。
日の出は4時57分、日の入りは19時20分。
月の出は7時08分、月の入りは21時13分、月齢は2.0です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時12分、潮位86センチと、13時37分、潮位-2センチです。
満潮は6時51分、潮位194センチと、20時21分、潮位191センチです。

6月27日のこよみ。
旧暦の閏5月4日に当たります。きのと とり 六白 友引。
日の出は4時58分、日の入りは19時20分。
月の出は8時14分、月の入りは22時00分、月齢は3.0です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で1時58分、潮位88センチと、14時22分、潮位9センチです。
満潮は7時37分、潮位188センチと、21時04分、潮位184センチです。


カテゴリー: 小社会コラム


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