2017.05.30 08:10

小社会 青梅の収穫が、本番を迎えている。塩漬けにして…

 青梅の収穫が、本番を迎えている。塩漬けにして梅酢が上がってくると、赤ジソが出回るようになる。梅雨が明け、盛夏に干すのが「土用干し」。余っても数年貯蔵すると味がなれてくる。

 保存が利き食欲も増進、整腸作用もある。膳の上の梅干しをにらんで口にたまった唾で1週間ご飯を食べる。第2週目にはしゃぶり始める。3週目に種をかじるという極めつきのケチが出てくるのが落語の「しわいや」である(矢野誠一「落語長屋の四季の味」)。

 荒唐無稽な話で笑えるのも、梅干しが庶民に身近な食べ物だったからだろう。誰もがあの酸っぱい味を知っている。その一方で著者の矢野さんは、ほろ苦い梅干しの味も書いている。

 戦時下の1939年9月1日から、毎月1日を「興亜奉公日」とすることが決まった。この日は一切の遊興施設は休業とし、酒もたばこも禁止。食生活は一汁一菜で、児童生徒の弁当は「日の丸弁当」と決められた。

 白い飯の真ん中に赤い梅干しが1個だけ。国旗に似ていることから、「愛国」の意味も込められた。倹約、質素な生活で勤労奉仕などに務め、国家に尽くせよという精神運動だった。「ぜいたくは敵だ」というスローガンがあふれた。

 重宝な梅干しは今もおにぎりや弁当の片隅に控えている。愛国という押しつけがましさがないのは喜ばしいが、かつて食べ盛りだった子どもたちのことを思えば、切なく酸っぱい。


5月30日のこよみ。
旧暦の5月5日に当たります。ひのと み 三碧 先負。
日の出は4時57分、日の入りは19時10分。
月の出は9時28分、月の入りは23時22分、月齢は4.3です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で3時00分、潮位92センチと、15時26分、潮位19センチです。
満潮は8時33分、潮位168センチと、22時18分、潮位166センチです。

5月31日のこよみ。
旧暦の5月6日に当たります。つちのえ うま 四緑 仏滅。
日の出は4時57分、日の入りは19時10分。
月の出は10時31分、月齢は5.3です。
潮は中潮で、干潮は高知港標準で3時59分、潮位96センチと、16時20分、潮位36センチです。
満潮は9時28分、潮位155センチと、23時15分、潮位158センチです。
カテゴリー: 小社会コラム


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