2014高知豪雨
2014年10月20日夕刊

台風被害のミカン救え 春野高校生が摘果手伝う

 台風被害を受けたミカンの木を助けようと高校生が立ち上がった―。春野高校(高知市春野町弘岡下)の生徒が15日、近くの果樹園に駆けつけ、出荷できない実をもぎ取るボランティアを行った。

 被害を受けたのは、春野高校が実習などでお世話になっている西込柑橘(かんきつ)園(高知市春野町弘岡中)。8月の台風11号で、水分量を調節するため根元を覆っているシートが破損。日照不足も影響して糖度が基準値を下回り、予定の半分ほどしか出荷できなかった。

 木には多くの実が残ったままに。放置すれば木に負担がかかりすぎるため、来年の実りが悪くなる。西込柑橘園では残った実を取り除くことを考えたが、人手不足から処理できないでいた。

 こうした状況を知り、春野高の生徒約30人がこの日、集まった。

 生徒たちは慣れた手つきで作業を進め、時々はもぎ取った実の味見も。基準値以下の糖度とはいえ、甘みが特徴の「極早生(ごくわせ)ミカン」とあって、あちこちから「甘くておいしい」の声が上がった。1年生の藤村真衣さん(15)は「甘みのある酸味でおいしいのに、出荷できなくてもったいない」と複雑な表情だった。

 西込柑橘園の西込浩一代表(52)は「おかげで木の負担が軽くなってありがたい。葉の状態はいいので、来年は期待できる」と話していた。

  【写真】木に残ったままのミカンをもぎ取る高校生(高知市の西込柑橘園)





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