2014高知豪雨
2014年8月30日朝刊

大豊町大平地区の避難指示が24日ぶり解除 住民は戻らず

 台風の豪雨による影響で、地滑りの危険性が高まっていた高知県長岡郡大豊町大平(おおだいら)地区で8月29日、24日ぶりに12世帯19人の避難指示が解除された。地盤の動きに変化がないことが理由だが、大豊町は「危険性が完全になくなったわけではない」として、引き続き警戒を呼び掛けている。住民は地区内への出入りが自由になったが、全員が町内外で避難生活を続けるといい、不便な生活が完全に解消されるめどは立っていない。

 大豊町大平地区では8月5日早朝に道路に亀裂が入るなど地滑りの兆候が現れ、5日、12世帯19人に避難指示が出た。その後、高知県中央東農業振興センターが現場に伸縮計を設置。台風11号が過ぎた11日以降、1日1ミリ以上の動きはなく「地盤の動きはほぼなくなった」と判断した。再び動き始めた時のため、サイレン付きの警報装置が設置され、大豊町は29日正午、24日ぶりに避難指示を解除した。

 住民はこれまで、大豊町内外の親戚や知人宅、隣接する粟生地区の空き家に開設された避難所に身を寄せてきた。最終的に避難所に残ったのは、都築一久区長(70)ら5世帯7人。雨が続いて外出もままならず、不安や精神的な疲れもあったが、各地からの支援物資で食事を賄うなど、全員が協力し合って生活してきたという。

 7人は隣の落合地区の大豊町営住宅などに新たな避難先を確保し、29日に転居を完了。避難所も閉鎖となったが、大豊町などによると、その他の住民も含め全員が当面、避難生活を続けるという。

 高知県は現在、地滑りの深さや地下水の状況を調べるボーリング調査を行っており、結果を踏まえて今後の対策を検討する。

 都築区長は「(避難が)こんなに長くなるとは思わなかった。雨が降り出すとサイレンが気になって落ち着かない。まだ自宅に寝泊まりできる状態ではない」と話し、岩ア憲郎町長は「一日も早く元の生活に戻れるよう努力する」としている。

 大豊町内では怒田地区の2世帯4人への避難指示が継続している。





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