2014高知豪雨
2014年8月29日朝刊

須崎市のテント強風破損で市に批判 弁償などに540万円

ドラゴンカヌー大会で台風時に帆布外さず

 8月3日に予定されていた「須崎市ドラゴンカヌー大会」が台風の影響で延期された際、須崎市が設営していた市所有と借り物のテント、計41張りが強風で破損したため、新規購入と賠償費用の約540万円を盛り込んだ補正予算案が須崎市議会臨時会で可決されたが、市民からは「対策が甘い。税金の無駄遣い」との批判が出ている。 

 大会は市長が大会長を務め、実行委員会形式で運営。事務局の須崎市生涯学習課によると、破損発生は3日夕〜4日朝で、計73張りのうち、JA土佐くろしおから借りた16張りと須崎市の25張りが、強風でフレームが曲がるなどした。

 このため須崎市は8日の市議会臨時会に、JAへの賠償金148万円とテント新規購入費396万円などを盛り込んだ補正予算案を提出。討論はなく、賛成12、反対1で可決された。反対した議員は「テントの脚を折り畳むこともせず『壊れたから金を出せ』では納得できない」と主張している。

 テント設営は須崎市生涯学習課が「須崎市・中土佐町シルバー人材センター」に委託し、大会前日の2日午前から開始。須崎市には午前11時27分に大雨洪水警報、午後1時54分に強風注意報が発令された。

 ところが実行委員会は2日午前、気象予報などを基に「3日午前6時に大雨、洪水、暴風の警報がいずれも出ていなければ開催」と決定。テント設営を続行した。大雨洪水警報などで大会が延期された3日、須崎市生涯学習課は撤去作業は危険と判断。テントは3日から4日にかけて破損したという。

 実行委員会はテント設営について「風が特別に強いとの認識はなかった」「テント同士を連結して土のうも結び付けており、対策は十分と判断した」と説明するが、イベント運営経験がある複数の市民は「悪天候で開催が危ぶまれる中、テントを立て帆布を張っておくなどありえない」と指摘。別の市民グループ代表も「予算がすんなり通るなんて市民感覚と懸け離れている」と憤っている。

 市民からの批判について、須崎市の細木忠憲教育長は「最適と思える判断をしたが、結果的に新たに税金を使い申し訳ない」としている。





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