2014高知豪雨
2014年8月25日夕刊

高知県内の学芸員らが水損した歴史資料の処置相談窓口を開設

 今月上旬の豪雨災害を受け、高知県内の主要な文化施設などでつくる「こうちミュージアムネットワーク」は民家や公民館などで水損した美術工芸品や自然史資料(標本等)、民具、日記、写真、本などの処置方法を助言する相談窓口を開設した。場合によっては学芸員らが現地に駆け付ける方針で、「処分する前に一報を」と呼び掛けている。

 「こうちミュージアムネットワーク」は高知県内61の美術館や歴史資料館、図書館、博物館施設と、高知大の研究者、関係の行政職員らで構成。東日本大震災によって多くの歴史資料などが損傷したり失われたことを教訓に、将来の南海地震に備えて高知県内の資料保全態勢整備に取り組んでいる。全国の事例から学び、講演会やワークショップなどを行ってきた。

 高知県内は先ごろの台風12号、11号などによる集中豪雨で多大な浸水被害を受けたことから、こうちミュージアムネットワーク地域資料調査部会が「後片付けの際、家庭や地域の歴史資料などが廃棄される可能性がある」と危惧。初めて相談活動を企画した。

 対象は、古文書や美術品から新刊本、個人的な手紙まで、幅広く設定。電話で処置方法を教えるほか、資料価値や被災状況などによってはメンバーが現地に行き、被災品の救出や修復に当たる。すべてボランティアで対応する。

 地域資料調査部会の田井東(たいとう)浩平さん(34)=土佐山内家宝物資料館主任学芸員=は「捨てられたらどうしようもないが、物が残っていれば日数がたっていても対処できる。ただ、この時季はカビが生えやすいので早めがいい。迷ったら、ぜひ相談してほしい」と話している。

 相談や問い合わせは、窓口担当の土佐山内家宝物資料館(088・873・0406)田井東さんへ。





・「2014高知豪雨」前の記事へ ・「2014高知豪雨」次の記事へ
・「2014高知豪雨」トップへ
・「高知新聞」ホームへ

 

総カウント数
本日は
昨日は