2014高知豪雨
2014年8月20日朝刊

台風12号と11号の豪雨で高知県内の家屋浸水は1900棟超

道路32カ所が依然通行止め

 台風12、11号による豪雨で、浸水や突風被害を受けた高知県内家屋が計2099棟に上っていることが、19日の高知県災害対策本部会議で報告された。浸水被害は1916棟で、高知市を中心に1万7千棟余りが漬かった「’98高知豪雨」以降では最多。県内では現在も国道、県道の32カ所で通行止めが続き、県や市町村が復旧作業を急いでいる。

 高知県災害対策本部のまとめ(8月18日午後現在、速報値)によると、けが人は重傷1人、軽傷6人。浸水以外の家屋被害は、土砂崩れや突風などで家屋5棟が全壊または半壊、178棟が一部損壊した。浸水被害は高知市や吾川郡いの町、高岡郡日高村、四万十町を中心に床上777棟、床下1139棟。

 また、土砂崩れや路面崩壊などで高知県管理の国道と県道で最大123カ所が通行止め(雨量規制を除く)となり、19市町村40集落が孤立。孤立状態は全て解消済みだが、国道439号、493号と県道24路線の計32カ所で全面通行止めが続いている。

 高知県土木部は、土砂の除去や仮設防護柵の設置、仮設道の整備などを検討中。「応急復旧は11月までに完了し、1年以内に本復旧を目指す」としている。

 地滑りの兆候があった長岡郡大豊町では、今も大平、怒田両地区の計14世帯23人に避難指示が出ている。

 県所管の大平や寺内地区などは「(地盤変動に)大きな動きはない」と報告。怒田地区に伸縮計を設置している国土交通省の四国地方整備局四国山地砂防事務所は、高知新聞の取材に「雨が降るたびに少し(地盤がずれる)動きが出ている」としている。

 高知市鏡的渕地区の小塩団地では、的渕川を挟んだ対岸の斜面が崩落したため、7日から12世帯34人への市の避難指示が継続。住民は鏡小浜の構造改善センターや親類宅などへの避難を続けている。

 高知県土木部は21日にボーリング調査に着手する予定で「掘削には1カ月程度が必要」と報告した。

 また、高知市土佐山弘瀬の土佐山中学校(生徒数22人)は、浸水した1階部分の校舎が乾ききっていないことなどから、9月の新学期から土佐山小学校の空き教室で授業を行うという。

 尾ア正直知事は「復旧に時間がかかる所は、住民に事情を説明して納得してもらえるよう対応してほしい」と指示した。





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