2014高知豪雨
2014年8月19日朝刊

国道439号損壊で住民らが山道を切り開き徒歩用の迂回路

 高知県四万十市伊才原の国道439号が損壊し、四万十市中心部への移動に大きな影響が出ている四万十市大用の住民らが18日までに、現場近くの山道を切り開き、歩いて迂回(うかい)する道を整備した。四万十市が迂回先と四万十市役所をつなぐシャトルバス運行も開始。四万十市街地への一定の時間短縮が可能になったが、荷物の運搬や高齢者の利用は難しく、依然、住民の苦境は続いている。

 現場の国道439号は、台風11号の大雨で路面に亀裂が発生。崩落の恐れもあり、今月10日から歩行者も含め通行止めになっている。

 周辺に迂回路はなく、大用など現場以北の住民は四万十市中心部への移動に幡多郡黒潮町などを経由。1時間以上の大幅な遠回りを強いられている。

 山道整備は、大用出身の野村良尊さん(59)=四万十市具同=や、住民有志15人ほどが14日、山の地権者らの協力を得て取り組んだ。

 亀裂現場を挟み、国道439号から出入りする片道20分ほどのルート。使われずに草木が生い茂っていた古い道を、伐採作業や路面の段差作りなど約3時間かけて整備した

 利用者は入り口まで車で行き、山道を歩いて移動。四万十市が16日から運行している1日3往復の無料バスに乗ることができる。

 しかし、勾配がきつく、沢の水が流れ込んでぬかるんだ場所もあり、下見に訪れ、「自分には無理」と諦める住民もいるという。

 作業に当たった四万十市大用の伊勢脇精蔵・副区長(61)は「通れる道は造ったが、自分たちでもつえを使うくらい苦労する。歩ける人は限られる。一日も早い、仮設道の設置が必要だ」と訴えている。

【写真】住民が整備した迂回用の山道(高知県四万十市伊才原)





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