2014高知豪雨
2014年8月13日朝刊

四万十川観光に大打撃 施設にキャンセル続出

 台風12号、11号に伴う豪雨が続いた高知県四万十市や高岡郡四万十町で、観光・宿泊施設の営業休止や予約キャンセルが相次ぎ、「四万十川観光」が大きな打撃を受けている。浸水施設では懸命の復旧作業が続いているが、書き入れ時の集客減に関係者は落胆。一方、地域外からは、通販による商品購入で支援する動きも出ている。 

 高知県県西部では2日から10日まで続いた大雨で四万十川が増水。キャンプやカヌー、屋形船などの集客メニューが長期間、実施不可能になった。

 一度に最大約180人が宿泊できる四万十市中村小姓町の「新ロイヤルホテル四万十」では、2〜12日で延べ539室、計848人のキャンセルが出て、11日までは客室の6、7割が空室だったという。

 例年8月はほぼ満室で延べ5千人以上が宿泊するが、小松昭二総支配人は「月間売り上げが2割近く減るのでは。報道で高知市の被害を見て、四万十市来訪を断念する方もいた」と頭を痛める。

 四万十町江師のオートキャンプ場「ウエル花夢」でも2〜12日で132組、約500人がキャンセル。担当者は「川遊びができないと、キャンプ客が来る理由がない」とあきらめの表情だ。

 四万十川沿いでは、直接の被害を受けた観光施設もある。

 2日から営業を休止した四万十町昭和の「ふるさと交流センター」は、2階事務所まで浸水。1階倉庫に収めていたラフティングやカヌーの資材が散乱し、後片付けに追われている。約250人分のラフティングの予約がキャンセルになったという。

 四万十市山路の屋形船業者「四万十川観光開発」は船着き場が使用不能となり、8日から営業を休止中。多い日は約200人が利用するといい、数日中に再開の見込みだが、関係者の落胆は大きい。

 こうした現状を通販で乗り切ろうと躍起になっているのが、四万十町十和川口の道の駅「四万十とおわ」だ。10日朝に商品を入れた倉庫が浸水。1〜11日のレジ通過者は昨年に比べ3分の1にまで落ち込み、売り上げも半減した。

 このため、11日夜からホームページやメーリングリスト、フェイスブックで通販の商品購入による支援を訴え。12日午後5時までに、県外を中心に通常の約40倍、約400件の注文が集まった。「大変ですが頑張って」「応援してます」などのメッセージも添えられているという。

 森岡孝治駅長は「川の水位は通常に戻りつつあり、地域も営業再開や集客回復に向けて頑張っている。ぜひ四万十に足を運んでほしい」と呼び掛けている。

【写真】四万十川の増水で事務所が浸水し、川遊びの道具などの後片付けをする「ふるさと交流センター」の職員ら (高知県高岡郡四万十町昭和)




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