2014高知豪雨
2014年8月11日夕刊

高知県の窪川中心部で断水続く 佐川町は濁り懸念 自衛隊が給水車

 台風11号による大雨で浄水場が水没し、約2500世帯が断水した高知県高岡郡四万十町では、8月11日も給水が依然できない状態が続いている。高知県災害対策本部によると、新たに四万十市などでも断水地域があることが判明。高岡郡佐川町も飲料水支援が必要な状況だという。高知県は四万十町と佐川町の意向を受け、自衛隊に給水車の派遣を要請。四万十町には10日、佐川町には11日から派遣されている。

   四万十川の支流、吉見川に流れ込む排水路があふれ、300棟以上の浸水被害が出た四万十町の窪川地域。神ノ西(こうのさい)地区にある四万十町窪川浄水場は、中心部の浸水地域から離れているが、近くの水路の水があふれて水没したとみられる。

 10日夜、県外の施工業者が到着し、電源設備やモーターなどが使用不能になっている状況を確認。発電機を据え付けて送水ポンプは機能しだしたが、ろ過設備が稼働しない状態で「依然復旧の見込みは立たない」(四万十町上下水道課)という。

 断水は10日夕方から始まり、11日朝には窪川地域の中心部全域で水道が止まった。四万十町は自衛隊の協力で四万十町役場西庁舎、東庁舎と窪川中学校、旧町役場の4カ所に給水場を設置。10リットルの袋入りの水や飲み水のペットボトルを配布した。

 四万十町役場東庁舎に水を取りに来た武村君子さん(66)=新開町=は「10日の夜は風呂と洗濯を我慢した。夏の暑い時期だから断水がいつまで続くか心配」。

 断水は浸水した商店街の後片付けにも影響し、小売店を営む岡田邦男さん(57)=本町=は「水が出ず、消毒や片付けが進まない。当分は営業再開の見込みも立たない」と肩を落としていた。

 また、四万十市西土佐江川崎では、四万十川から水をくみ上げている簡易水道の取水ポンプの故障が10日朝から続いている。故障は大雨による増水の影響とみられており、10日午後3時ごろから139世帯で断水している。

 10日は四万十川対岸の用井地区の簡易水道を使用して西土佐中学校で、11日からは四万十市役所西土佐総合支所で2トン給水車1台を使って給水しているが、簡易水道の復旧のめどは立っていない。

 佐川町本郷耕(220世帯)では、簡易水道に使用する河川の取水口付近で土砂崩れが発生。水道水が濁る可能性があるという。佐川町は地区内の3カ所に給水場所を設け、11日は午後7時まで、12日は午前6時から正午まで、住民に飲料水を提供する方針。

【写真】水を求めて住民が足を運んだ四万十町東庁舎前の給水場(11日午前9時半ごろ、高知県高岡郡四万十町榊山町)

 

   ◇  のり面の修復をしていた高知自動車道の伊野インターチェンジ(IC)―土佐IC間は、11日午前7時に通行止めを解除した。



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