2014高知豪雨
2014年8月11日朝刊

土讃線の不通長引く 高知県大豊町で土砂崩れ 復旧に4、5日か

 JR土讃線の運転見合わせが長引いている。台風12号の豪雨により高知県長岡郡大豊町で土砂崩れが発生。土佐穴内―大杉間が通れなくなったためだ。さらに台風11号の直撃で復旧作業が遅れてしまい、お盆の帰省客の足にも影響している。

 JR四国によると、土佐穴内駅から約1・5キロ高知寄りの地点では、山の斜面が幅約15メートルにわたって崩落。土砂が2メートルの高さで線路をふさいだ。大杉駅から約1キロ高松寄りの地点では、線路下の築堤が長さ約8メートル、約3メートルの深さで流出し、レールと枕木が宙に浮いた状態になっている。

 いずれもJR職員が6日の点検中に発見。いったんはレールを走行できる重機で復旧作業に着手していたが、台風11号の直撃で中断を余儀なくされた。

 築堤流出現場では台風11号が通り過ぎた10日、線路の下に土のうを埋め込む作業を始めた。2日程度で復旧する見込みだという。しかし、斜面崩落の現場は山肌から水が噴き出しており、作業を見送り。11日以降、2、3日かけ、土砂の除去や斜面修復を行う。

 復旧作業が順調に進んでも、再開にはまだ4、5日はかかるといい、8月2日朝に始まった運行見合わせは2週間近くになるとみられる。不通期間は1998年9月の高知豪雨の築堤崩壊で繁藤―土佐山田間が3カ月にわたって通れなくなって以来の長期になる。

 JR四国は「作業を急いでいる。何とか、お盆のUターンラッシュに間に合わせたい」としている。復旧まで阿波池田―高知間で、一日に上下約10便のバス輸送を行う。

 高知県内の交通機関は徐々に正常化

 高知県内の公共交通機関は、10日午前から徐々に正常化した。

 JR四国は始発から全線の運行を見送っていたが、土讃線・大歩危―土佐山田間を除いて点検が終わり次第、順次再開している。土佐くろしお鉄道も10日午後から一部で運行を始めた。ただ、ごめん・なはり線の穴内駅(安芸市)は、山側からの土砂で階段が埋まり、使用を当面中止する。

 宿毛市片島と大分県佐伯市を結ぶ宿毛フェリーは、11日午前8時・宿毛発便から運航を再開する予定。

 国道の通行止めは大半が解除されたが、長岡郡大豊町寺内の国道32号は地滑りの恐れがあるため規制を継続。高知自動車道は、伊野インターチェンジ(IC)―土佐IC間で、崩れかけたのり面の修復作業で通行止め。

 高知龍馬空港発着の空の便では、全日空、日本航空の10日午前中の4便が欠航した。



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