2014高知豪雨
2014年8月11日朝刊

四万十町など400棟浸水 高知県内また記録的豪雨

  台風11号 安芸市上陸

 足摺岬の南海上を北上していた強い台風11号は10日午前6時すぎ、高知県安芸市付近に上陸した。高知県に台風が上陸するのは、2011年9月の12号以来3年ぶり。速度が遅かった上に、強い雨雲がある中心付近が通過した高知県は、全域で記録的な豪雨に見舞われた。高岡郡四万十町では、四万十川水系の河川増水などで広く浸水。高知県内で5人が重軽傷を負った。県内11市町村で400棟近くの浸水被害が出ており、2週連続の風水害被害は実態把握が進めば、さらに広がる可能性がある。

 高知県中部を中心に襲った台風12号関連の豪雨に追い打ちをかけるように、今回の豪雨は9日深夜から10日朝にかけて、高知県全域に集中的な豪雨をもたらした。

 安芸郡馬路村の魚梁瀬では、時間雨量が80・5ミリの猛烈な雨となり、8月の最多雨量を記録。須崎市で75・0ミリ、四万十町の窪川で64・0ミリと続き、各地で非常に激しい雨が降った。

 48時間雨量でも魚梁瀬の1073・5ミリが最も多かった。高岡郡津野町の船戸(882・5ミリ)、窪川(666・0ミリ)、安芸市(375・0ミリ)の3地点では、それぞれ観測史上最多の雨量を記録した。

 大雨の影響は10日に入って深刻化し、高知県内の6河川で氾濫危険水位を超過。四万十町では四万十川の支流に流れ込む排水路があふれ、四万十町中心部が300棟以上浸水した。

 雨は10日正午までに全域でやんだが、降り始めの7日正午から10日午前11時までの総雨量は、魚梁瀬で1081・0ミリ、船戸で918・5ミリ、吾川郡仁淀川町の鳥形山で904・5ミリに達した。

 10日午後10時までに、高知県災害対策本部に市町村から報告された情報によると、家屋の浸水被害は四万十町を中心に床上180棟、床下217棟の計397棟。高知県災害対策本部は「県に報告が来ていない被害も相当数あるとみられる」と説明している。

 前週の台風12号豪雨の浸水被害は現時点で計727棟。高岡郡日高村や吾川郡いの町では2週連続で浸水した家屋もある。

 室戸岬では10日未明、最大瞬間風速52・5メートルの猛烈な風を観測。台風による高波の影響で、南国市十市の防潮堤が約200メートルにわたって破損するなどの被害が出た。11年7月の台風で決壊した安芸市穴内の堤防でも、改修場所とは別の部分で2カ所、計180メートルにわたって崩壊した。

 高知県災害対策本部などによると、津野町芳生野乙の林道を走行していた軽トラックが10日朝、崩落した山の斜面に転落。津野町内の40代男性があばら骨を折る重傷を負った。このほか、安芸郡安田町で小学6年生の男児(12)が強風で割れた窓ガラスで左脚を切るなど、計4人が軽いけが。

 高知県内市町村は、いの町枝川の一部を残し、10日中に避難勧告を解除。地滑りの警戒が続く高知市北部や長岡郡大豊町の一部では避難指示が続いている。

【写真】四万十川の支流に流れ込む排水路があふれ、浸水被害が広がった四万十町の中心部(10日午前6時40分ごろ、四万十町本町)



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