2014高知豪雨
2014年8月8日朝刊

土佐市の波介川導流路で国交省「浸水被害が大幅に軽減」

 国土交通省高知河川国道事務所は7日、台風12号の影響による豪雨で通水を行った土佐市の波介川河口導流路の効果をまとめた。それによると、総雨量(土佐市家俊、8月1日〜4日)は速報値で657ミリ。導流路完成前の2005年9月に流域111戸が浸水した台風14号の約2・2倍の雨量だったが、今回の浸水は1戸のみで、「被害を大幅に軽減できた」とした。

 高知河川国道事務所によると、今回の総雨量は、832ミリだった1975年8月の台風5号以降で4番目に多い。また、通常時に波介川と仁淀川が合流する土佐市用石の波介川樋(ひ)門で、仁淀川の方の水位が高い状態が2日未明から4日深夜まで続いた。

 このため高知河川国道事務所などは2日未明、樋門を閉めて導流路への通水を開始。5日朝まで約78時間継続した。

 この間、波介川は土佐市蓮池の水位観測所で氾濫危険水位にあと2センチに迫る6・28メートルまで増水。氾濫は免れたが、波介川につながる水路があふれるなどして土佐市出間、北地を中心に田畑など約210ヘクタールが漬かり、住宅1戸が床下浸水した。

 2005年の台風14号は総雨量303ミリ。波介川が氾濫し、533ヘクタールが漬かり、家屋浸水は床上33戸、床下78戸に及んだ。

 高知河川国道事務所は「今回はぎりぎりのところで氾濫を防いだ。ただ、1975年の台風5号規模では浸水家屋は増える危険性がある」として、さらに分析を進めることにしている。

 波介川を仁淀川河口に直結させた河口導流路は延長2・5キロ。土佐市の浸水対策として国が総事業費約383億円で整備。2012年5月に完成した。



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