2014高知豪雨
2014年8月7日夕刊

県外客キャンセル続出 高知市の宿泊施設 「豪雨で今も浸水と勘違い」

 高知市内の宿泊施設で、よさこい祭り期間中の予約キャンセルが相次いでいる。接近する台風11号への危惧に加え、先頃の豪雨被害の影響もあるという。全国放送で浸水被害などが繰り返し放送されることで、今も高知市内が浸水していると思っている県外客がいるというのだ。ホテル関係者は「風評被害のようなもの」と弱り切っている。

 キャンセルが出始めたのは8月3日ごろから。ホテル南水(高知市上町1丁目)では、満室だった9〜11日の予約が半数程度になった。他のホテルや旅館も似たような状況で、城西館(高知市上町2丁目)ではこれまでに400人以上のキャンセルが出ている。

 ホテルなどの担当者によると、キャンセルの理由として多いのが、台風11号の影響で祭りの中止や延期への懸念と、「テレビで見た。高知はまだ水没しているんですよね」との声。

 リバーサイドホテル松栄(高知市天神町)・松栄第二別館(高知市唐人町)の担当者は「高知が水没していると勘違いしている県外客が多い」。この傾向は全般的にみられ、「現状を説明して引き留めている」(城西館)が、焼け石に水状態だ。

 多くの宿泊施設の関係者が「ワイドショーで浸水や道路が寸断された映像が繰り返し流されるのが痛い」と口にする。9、10の両日に計20組以上のキャンセルが出た土佐御苑(高知市大川筋1丁目)の担当者は「全国メディアの報道は過剰ではないか」と指摘する。

 この時期に台風が接近したり大雨が降ったりすることは今までにもあったが、例年なら部屋が空いている状態にはならないという。しかし、今年はよさこい祭り期間中に異例の「空室有り」になっている所もある。

 高知県旅館ホテル生活衛生同業組合の藤本正孝理事長(城西館社長)は「よさこい期間はどこもが書き入れ時。このままでは非常に厳しい。各宿泊施設の年内の経営見通しが根底から崩れる」と懸念している。

  【写真】チェックインする宿泊客。よさこい祭り開催直前に予約取り消しが相次いでいる(8月6日午後、高知市上町2丁目の城西館)



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