2014高知豪雨
2014年8月7日朝刊

大豊町地滑り兆候 地盤変動さらに拡大 国道32号にも亀裂

 豪雨の影響で地滑りの恐れがある高知県長岡郡大豊町で6日、国、高知県、大豊町による現地調査が続行された。このうち大平(おおだいら)地区では、地盤のずれや民家の傾きが5日よりも拡大。寺内地区では国道32号の路面に亀裂が入っていることが分かった。関係機関は当面、地盤の動く速度などの観測を続ける。

 大平地区では、現地の地滑り対策事業を担当してきた農林水産省中国四国農政局のほか、高知県の職員ら15人が入った。

 国道439号の北側にある集落内の道路には、東西約200メートルの間隔を置いて2カ所に大きな亀裂があった。亀裂は上下にずれる形で最大60センチの段差ができていた。中国四国農政局の小野寺晃宏防災課長は「二つの亀裂の間の地盤全体が動いている」と分析した。

 目立った土砂崩れはなかったが、一部の斜面では石垣が崩れて散乱。集落内の民家は5日よりも大きく傾き、所々に亀裂の入った庭を歩くと、地盤が緩んだような軟らかさが感じられるという。

 小野寺課長は今後、大規模な崩落があるかどうかは「さらに観測していかないと分からない」と説明。地滑りの境界に測量計を設置し、地盤が動くスピードや方向を観測していく方針を示した。

 一方、国土交通省土佐国道事務所は5、6日、高知大学の笹原克夫教授(砂防学)とともに寺内地区を調査。近くの国道32号の路面2カ所で、最大で幅3センチ、長さ約10メートルの亀裂が見つかった。

 笹原教授は、降雨が続けば亀裂の急激な進行も考えられる▽亀裂の変動を定期的に計測することが必要▽集落の地滑りは小規模で、国道まで影響が及ぶ可能性は低い▽台風11号の影響がなくなるまでは引き続き通行規制を行う必要がある―とコメントした。

 寺内地区では6日、高知県の担当職員も現地調査に入り、集落内の林道にあるずれが5日の調査時点よりも20センチほど広がったことを確認した。

  【写真】地面が大きくずれた大平地区東側の道路(8月6日午後1時半ごろ、高知県長岡郡大豊町大平)

国道通行止めで高知道無料措置

 豪雨の影響による地滑りを警戒し、高知県長岡郡大豊町寺内の国道32号が通行止めになっているため、国土交通省などは6日午後4時から、迂回(うかい)路対策として高知自動車道の一部などで通行無料措置を始めた。

 対象は、高知道・大豊インターチェンジ(IC)―徳島道・井川池田IC間で、大豊と井川池田の両ICを出入りした車両▽大豊IC―高知道・新宮IC間で、大豊と新宮の両ICを出入りした車両。

 通行止めの影響を受けない新宮IC―井川池田IC間で出入りした車両は対象とならない。西日本高速道路四国支社によると、通行無料措置を取るのは2004年以来という。

阿波池田―高知 きょうもバス運行 JR四国

 JR土讃線は6日午後も阿波池田―土佐山田間の運転を見合わせた。7日も見合わせは継続される見込みで、JR四国は阿波池田―高知間で引き続きバス運行を実施する。



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