2014高知豪雨
2014年8月6日朝刊

大豊に地滑り恐れ 新たに道路亀裂

 記録的な豪雨の影響を受け、高知県長岡郡大豊町の東寺内地区で5日、新たに道路の陥没やひび割れが見つかった。大豊町は「民家を巻き込んだ地滑りが起きる恐れがある」として5日午後、東寺内地区の15世帯24人に避難指示を出した。5日早朝に亀裂が発見された大平(おおだいら)地区でも地滑りの危険性が高まっており、避難を余儀なくされた住民は不安な夜を過ごした。

 東寺内地区では5日午前、林道の亀裂に気付いた住民が消防団を通じ、大豊町役場に連絡。30センチほど隆起したアスファルトの道路や空き地の亀裂なども見つかった。大豊町によると、東西700メートル、南北900メートルの範囲で地滑りの恐れがあるという。

 現場は大豊町役場の東約7キロの国道32号近く。避難指示を受けて近くの集会所に向かった上村芳晴さん(72)は「命が第一やけど、家がどうなるか心配。台風11号も近づきゆうし、いつ家に帰れるのか…」と不安そうに話した。

 一方、11世帯18人が避難した大平地区では、5日午後になっても雨が降り続き、集落内の地面のずれが広がるなど、地滑りの恐れが一層強まった。このほか町内では、津家、仁尾ケ内、立川浦の谷の3集落も、周辺道路の土砂崩れで孤立状態となっている。

 一方、大豊町の東西を走る国道32号のうち、町役場のある高須地区から徳島県三好市の区間は雨量規制のため、2日午後から通行止めになった。雨がいったん収まった5日正午すぎ、規制開始から69時間ぶりに規制が解除されたが、東寺内地区の地滑りの恐れから、午後1時20分に再び通れなくなった。

 地域によって迂回(うかい)路はあるものの、幹線道路が長時間にわたり通れなくなる中、5日には町外の病院へ通う透析患者を救急車で搬送するケースも起きるなど、町民生活への影響が徐々に広がっている。

 岩ア憲郎町長は「国道32号がこれだけ長くふさがるのは記憶がない」とし、「地滑りの恐れのある地域も詳しい調査をしないと安全との判断は下しにくい。厳しい状況だ」としている。

 【写真】避難指示で20人以上が避難した東寺内集会所(5日午後3時40分ごろ、大豊町寺内)



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