2014高知豪雨
2014年8月6日朝刊

大豊町の地滑り兆候、拡大 台風11号北上で警戒必要

 高知県中部を中心に降り続いた大雨の影響で5日午後、長岡郡大豊町では大平(おおだいら)地区に加え、東寺内地区でも新たに地滑りの危険性が高まり、周辺住民が避難する事態となった。5日も高知県中部の山間部を中心に激しい雨を記録。さらに沖縄の南海上にある台風11号が北上中で、週末にかけて土砂災害への厳重な警戒が必要となっている。

 高知地方気象台によると、北海道付近にある前線を伴う低気圧に向かって、太平洋高気圧から暖かく湿った空気が流れ込み、高知県上空などで雨雲が発達。大気が不安定な状況が続いている。

 1時間雨量は、香美市の繁藤で5日午後3時までに35・5ミリの激しい雨を観測。降雨は高知県中部に集中し、長岡郡本山町で28・5ミリ(正午まで)、香美市の大栃で24・5ミリ(午後2時まで)、南国市の後免で22・0ミリ(正午まで)の強い雨が降った。

 繁藤では、5日午前6時50分までの74時間雨量が1186・0ミリとなり、観測史上最多を更新。降り始めの1日午前3時から5日午後9時までの総雨量も1365・5ミリで、本山町でも1198・0ミリに達している。

 高知県災害対策本部によると、家屋の浸水は高知市、土佐市などで新たな被害が判明し、5日午後9時現在で床上338棟、床下292棟の計630棟に上った。

 高知市は土佐山、鏡地区など山間部の避難勧告を継続している。南国市は5日に入って雨脚が強まったため、十市や久礼田など4261世帯、1万19人に対し、再び避難勧告を発表した。

 このほか、全域に避難勧告を出している大豊町は、地滑りの危険がある東寺内地区を新たに避難指示エリアとした。香南市や香美市、吾川郡いの町の一部でも避難勧告が継続されている。

 気象庁の予報によると、台風11号は勢力を強めながら北上し、8日午後9時には奄美群島近海に到達する見込み。高知県内では既に、長く降り続いた雨で地盤が緩んでいる箇所が多く、高知地方気象台は「河川の増水や土砂崩れには引き続き警戒を」と呼び掛けている。

 2日午後3時40分から通行止めになっていた国道32号の徳島県三好市山城町―長岡郡大豊町高須間は、5日午後0時40分に解除となったが、地滑りの恐れから40分後に再び通行止めになった。



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