2014高知豪雨
2014年8月5日朝刊

本山で年雨量の4割超 浸水被害は計592棟

 高知県中部を中心に記録的な大雨に見舞われている県内は、4日午後も断続的に強い雨が降り、長岡郡本山町では降り始めからの雨量が年間雨量の4割を超えた。4日夕方以降、雨は小康状態となっているが、長く降り続いた雨で地盤が緩んでいる所もあり、高知地方気象台は土砂災害に対する警戒を引き続き呼び掛けている。

 高知市は4日夕の災害対策本部会議で市全域を対象とした避難勧告の継続を決めた。会議後、岡ア誠也市長は「雨は小康状態だが、土砂災害警戒情報に加え、大雨警報が出されたままだ。河川の水位も依然として高く、平野部も含めて勧告を続ける」と説明した。

 気象庁のデータでは、4日までの72時間雨量が高知市など13カ所の観測地点で8月の過去最多を記録。1日午前3時の降り始めから4日午後9時までの総雨量は、香美市繁藤で1172・0ミリ、本山町で1136・5ミリ、吾川郡仁淀川町の鳥形山で1075・0ミリ、高知市で803・0ミリだった。

 多い所で、8月の平均降水量の2〜3倍を観測。本山町は年間雨量の平年値(2616・2ミリ)の43・4%、高知市も平年値(2547・5ミリ)の31・5%に達した。

 大雨の影響で、浸水被害の詳細が不明となっていた地域の状況も徐々に判明。高知県災害対策本部によると、吾川郡いの町では4日午後9時現在、床上134棟、床下98棟、高岡郡日高村では床上131棟、床下2棟の被害がそれぞれ分かった。高知県全体では592棟(床上322、床下270)となった。

 各地で土砂崩れも発生し、高知市や長岡郡大豊町などで計43世帯、68人が孤立している。孤立住民との連絡は取れており、体調不良者も確認されていないという。

 また、4日午後9時現在、高知、土佐市など12市町村で517人が避難している。

 JRは土讃線の阿波池田―窪川間、予土線の近永―窪川間が終日運休。土佐くろしお鉄道の中村宿毛線は普通列車のみ運行し、ごめん・なはり線は一部運行を見合わせた。

 高知自動車道は、川之江東ジャンクションから南国インターチェンジが引き続き通行止め。土砂流出により通行止めだった国道33号の高岡郡越知町丁付近は片側交互通行となっている。

 【写真】断続的に強い雨が降り、神田川に架かる橋が流失した現場(4日午後1時40分ごろ、高知市針木本町)



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