2014高知豪雨
2014年8月4日朝刊

高知県内で記録的大雨 高知市全域に避難勧告

 台風12号などの影響で南から暖かく湿った空気が入り込み、高知県は3日早朝から高知県中部を中心に激しい雨が降った。1日の降り始めからの雨量が千ミリを超えた地域もあり、各地で記録的な雨量を観測。高知市は3日午前、市全域に避難勧告を発表した。吾川郡いの町枝川では推計200棟以上が床上、床下浸水したほか、高岡郡日高村では幹線道路が冠水し、村内の多くの地域が孤立状態に陥った。高知地方気象台は、今後も激しい雨が降る可能性があるとし、土砂災害などへの警戒を呼び掛けている。

 高知地方気象台によると、高知県周辺には朝鮮半島付近の台風12号から流れ込んだ暖かく湿った空気と、本州沖の高気圧の空気とが集まり、集中的に雨を降らせたとみられる。高知地方気象台は高知県内32市町村に大雨警報、うち21市町村に洪水警報を発表した。

 高知県災害対策本部などによると、県内家屋の浸水被害は3日午後9時現在、2日の安芸郡東洋町などの被害も含めて床上36棟、床下147棟。ただ、いの町や日高村の被害の全容がつかめておらず、今後さらに被害家屋の数が増えるのは確実だ。

 吾川郡仁淀川町では民家1棟が半壊。土佐市内の女性(88)が庭で転倒して右足に打撲の軽傷を負ったほか、須崎市内でも転倒した60代の女性が手に切り傷を負ったという。

 いの町枝川では、地区内を流れる仁淀川水系の宇治川沿いが水没。国道33号が一時通行止めとなったほか、1600世帯が集まる住宅街が冠水した。1・5メートル以上浸水した道路もあり、高齢者らを消防団員がボートで救助した。

 雨脚が強まった3日朝、高知市では午前9時までの3時間に、8月の観測では過去最も多い171・0ミリの雨量を観測。道路冠水などの被害が相次ぎ、高知市は午前10時、市内全域の16万2088世帯、33万7508人に避難勧告を出した。午後10時現在、計239人が学校などに避難している。

 今回の大雨で、1時間雨量は高知市土佐山の平石で112ミリ(3日午前9時まで)、長岡郡本山町の古田で111ミリ(3日午前8時まで)、長岡郡大豊町の大杉で102ミリ(3日午前7時まで)と猛烈な雨を観測した。

 本山町と高岡郡佐川町では、3日夕方や夜までの48時間雨量が846・5ミリ、787・5ミリと、いずれも観測史上最多を記録。ほかに高知市や香美市の繁藤、高岡郡津野町の船戸など6カ所では約500〜820ミリの雨が降り、8月雨量の過去最多を更新した。

 1日午前3時の降り始めから3日午後10時までの雨量も、仁淀川町の鳥形山で1008・0ミリ、本山町で864・0ミリ、繁藤で837・0ミリと、8月の平均を大きく上回る雨量を観測した。

 高知県と市町村は2日午後から災害対策本部を順次設置。南国市の黒滝、白木谷、奈路、瓶岩の各地区(583世帯)と須崎市の吾桑小浜地区(155世帯)にはそれぞれ避難指示が出た(吾桑小浜地区は3日夕方に勧告に切り替え)。

 高知市のほか、本山町、佐川町、日高村などでも全域に避難勧告を発表。3日午後10時現在、計1111人が避難している。

 【写真】激しい雨で冠水した道路。高知県内各地で記録的な雨量となった(3日午前9時40分ごろ、高知市南万々の万々商店街)



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