2014高知豪雨
2014年8月3日朝刊

大雨で高知県内2万人に避難勧告 東洋町では床上浸水10棟

 台風12号の影響などで、高知県内は2日午後も中東部などで大雨が降った。香南、香美、南国の物部川流域3市、安芸郡東洋町、高岡郡津野町、長岡郡大豊町の計6市町では、合計で9782世帯、2万514人に避難勧告が出た。東洋町では床上浸水が発生した。

 東洋町は、午後4時までの1時間に93・0ミリの猛烈な雨を観測し、甲浦地区790世帯1528人が避難勧告の対象となった。甲浦地区を流れる河内川が氾濫し、10棟が床上、116棟が床下浸水。22人が集会所などに避難した。

 東洋町河内の原田己知子さん(86)は「雨が急に強くなったと思ったらすぐに玄関まで水が来ていた。こんな雨は初めて」。

 香美市でも床下浸水8棟の被害が出た。高知県は午後9時15分に災害対策本部を設置し、被害の情報収集に努めているが、午後11時現在、人的な被害はないもよう。香南市や東洋町、大豊町などで約4400戸が一時停電した。

 また、高知自動車道の南国インターチェンジ(IC)―大豊IC間の上下線と大豊IC―川之江東ジャンクションの下り線が、大雨のため午後11時前から通行止めになった。国道33号の高岡郡越知町横倉―愛媛県久万高原町柳井川なども通れなくなり、吾川郡仁淀川町大西の国道494号では、山側斜面の土砂が高さ約20メートル、長さ約30メートルにわたって崩落。迂回(うかい)路はあるという。

 交通機関では、JR土讃線の阿波池田―土佐山田、伊野―窪川間が終日運休。空路も日本航空の高知―福岡線が4便とも欠航した。

 高知地方気象台によると、1日午前3時の降り始めから2日午後11時までの総雨量は、仁淀川町の鳥形山で800・0ミリ、津野町の船戸で614・5ミリ。

 3日も四国地方上空に湿った空気が流れ込み、高知県内全域で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込み。2日午後6時からの24時間雨量は、多い所で300ミリに達する可能性がある。

 また、2日に南国市で予定されていた「土佐のまほろば祭り」が3日に順延(3日午前8時ごろ開催を判断)されたり、2、3日の安芸納涼市民祭が3日夜の花火のみ10日に延期されるなど、各地のイベントや祭りに影響が出た。

 徳島県阿南市では、8月の観測史上最多となる1時間に86・0ミリを記録。阿南市は2日午後、約230世帯、約600人に避難勧告より強い避難指示を出した。

【写真】河内川があふれ、床上浸水の被害が出た東洋町甲浦地区(2日午後5時20分ごろ)



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