全日空機が胴体着陸 高知空港

 13日午前、大阪空港を出発した全日空1603便(乗客56人、乗員4人)のボンバルディア機が高知空港に着陸する際、車輪が出なくなった。空港上空を約2時間旋回、燃料を消費し、前輪が出ないまま午前10時54分、高知空港に着陸した。けが人はいなかった。

 同機は午前8時20分に大阪空港を離陸し、同8時55分に着陸予定だった。

 【写真説明】前輪が下りず、後輪のみで胴体着陸するボンバルディア機(13日午前10時54分、高知空港)

 恐怖と安堵に揺れた乗客

 【高知空港・高知新聞メディア情報部森俊彦】機内から無事、空港のロビーに着いた乗客は、恐怖と安堵に揺れた気持ちを率直に語った。

 大阪から来た34歳の男性会社員は「機長からアナウンス胴体着陸するむねアナウンスがあって、ちょっと動転していました。『早く降ろしてほしいな』と思っていましたが、機長にお任せするしかしょうがないと考えると、落ち着きました。着陸時は下からの衝撃はあったものの、あまりショックはありませんでした。ボンバルディア機は事故や不具合が多いですね。しっかりしてほしいです」と話した。

 また大阪市の男性会社員(32歳)は、「タッチアンドゴーで一度着陸を試みてだめだった時、昔のYS11機の事故を思い出して不安になりました。一瞬、胴体着陸に失敗して機体が炎上する映像が頭に浮かびました。無事に着陸できてうれしかったです」と語った。

 【写真説明】到着ロビーから出てくる乗客たち。記者の問いかけに安堵の表情(午前11時 45分頃、高知空港)

 「頑張れ」「よかった」 出発ロビーから拍手

 【高知空港・高知新聞メディア情報部森俊彦】全日空機が胴体着陸した時、空港の出発ロビーには東京便などに乗る予定の人たち約100人がいた。ガラス越しに見守った胴体着陸に「もう、ちょっと」「頑張れ」と声を掛け、成功すると拍手が起きた。

 前輪が出なくなるトラブルを起こしたボンバルディア機が上空で旋回しているため、予定の飛行機に搭乗できなくなった人たちは、実況中継するロビーのテレビに釘付け。ガラスの向こうのボ機をじっと見上げていた。

 午前10時50分過ぎ、胴体着陸を試みようと滑走路に近づいてきたボ機に「頑張れよ」と声がかかる。

 後輪から着陸。その後、機体前部を滑走路に接触しながら滑走。「もう、ちょっと」「頑張れ」とロビーのあちこちから声が起きる。

 機体から火花が出ると、不安そうに「おー」とどよめき。しかし、無事機体が止まると「よかったなー」という安堵の声とともに、ロビー内に拍手が響いた。

 【写真説明】着陸したボンバルディア機から降りる乗客ら。(13日午前11時10分頃、高知空港)

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