2004年11月22日付・朝刊

 高知空港でボンバルディア機脱輪 けが人なし

右主翼の車輪が滑走路から脱輪した全日空機(21日午後4時50分ごろ)

 21日午後2時25分ごろ、大阪発高知行き全日空1617便の小型プロペラ機(乗客15人、乗員4人)が高知空港に着陸した後、右主翼の車輪が滑走路から脱輪、停止した。乗客と乗員にけがはなかったが、滑走路が約3時間にわたって閉鎖され、後続の東京、福岡便など計12便が欠航、東京、大阪便の計7便に最大1時間20分の遅れが出た。

 同機は、カナダ・ボンバルディア社製で乗客74人乗り。全日空は昨年11月から大阪発の4路線で計5機を就航させ、高知線の1日14往復全便を同機で運航している。

 全日空高知空港所のこれまでの調べでは、前輪の操縦系統のステアリングなどに不具合が発生した可能性があり、高知と大阪に待機している同型の残り4機を点検した上で、22日以降の運航を判断するという。

 高知空港事務所によると、同機は21日午後2時20分に海側から2500メートル滑走路に着陸。減速しながら7、800メートルほど走った後、機体が右方向にそれ始め滑走路から脱輪、芝地を50メートルほど走り、車輪が数十センチめり込んで停止した。

 乗客乗員は構内のバスでターミナルビルに搬送された。誘導灯が1基破損したが、パンクなど機体への損傷はなかった。

 国土交通省は、航空・鉄道事故調査委員会の調査官を22日午前にも高知空港に派遣する予定で、フライトレコーダーなどから着陸時の速度や操作状況などを分析し、事故原因の調査を始める。

 事故後、車輪のジャッキアップなど復旧作業のため、滑走路は午後5時16分まで全面閉鎖。空港は通常午後8時半までの運用を同9時まで延長し、遅延便に対応した。

 滑走路閉鎖の間、空港ビル内は混雑が続き、足止めに遭った客は「脱輪と聞いてびっくり。滑走路から外れるなんてことがあるのか」と驚いた様子。

 今泉明・全日空高知空港所長は「他社便も含め、大勢のお客さまに多大なご迷惑をお掛けし申し訳ありません」と話した。

 【写真説明】右主翼の車輪が滑走路から脱輪した全日空機(21日午後4時50分ごろ)

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