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8月10日(火)・夕刊

よさこい踊り子隊 官庁から繰り出す

鳴子踊りの競演幕開け。市役所チームが元気に鳴子を振り鳴らした(高知市役所前)

 第四十六回よさこい祭りは十日、前日の高知市納涼花火大会と前夜祭の後を受けて、鳴子踊りの競演がスタートした。色彩豊かな衣装をそろえた踊り子隊は、それぞれに出発式を行って街へ繰り出し、高知市内は早くも軽快な踊りと鳴子の音がリズミカルに反響。曇り空を吹き飛ばせとばかりにカーニバルの夏に火をつけた。

 ことしの鳴子踊りは百三十四チーム約一万五千人の踊り子が乱舞。十二日には県内外約三十チームによる初の全国大会も行われる。この朝の高知市内は熱帯性低気圧の接近で曇り空となり、一時は小雨がぱらついて関係者の気をもませた。

 市中心部の官庁街で出発式のトップを切ったのは高知市役所チーム。百二十人の踊り子を前に、松尾徹人高知市長が「血わき肉躍る日。第一回から参加している正調の踊りに誇りを持って、全国大会に向け盛り上げていってほしい」とあいさつ。松尾市長を交えた法被の男隊と浴衣姿の女隊が「ヨッチョレヨ!」。カーニバルの火ぶたを切った。

 お堀を挟んだ県庁でも出発式が行われ、橋本大二郎知事と孝子夫人もひと踊り。県内在住の外国人らでつくる「こうちくらぶ」と札幌市の「wamiles踊り子隊美翔女」も軽快なステップを披露し、官庁街は祭り一色に。踊り子隊は鳴子を振って各競演場などへ元気に繰り出した。

 高知地方気象台によると高知市内は十二日までおおむね曇り。熱帯性低気圧の雨雲は本県からは徐々に遠ざかっており、「にわか雨が降るかもしれないが、大きな崩れはなさそう」と話している。

 【写真】鳴子踊りの競演幕開け。市役所チームが元気に鳴子を振り鳴らした(高知市役所前)

 よさこいに感心 片山・鳥取県知事が橋本知事と歓談

 今年で三回目のよさこい祭り参加となる「鳥取県よさこい踊り子隊」の応援と祭りの視察を兼ねて同県の片山善博知事が来高し、十日、県庁に橋本大二郎知事を訪ねた。

橋本知事とよさこい祭りの魅力を話し合う片山・鳥取県知事=右端=(県庁知事室)  片山知事が今年四月の統一地方選で初当選した際、橋本知事が知人の依頼で応援したのをきっかけに、両知事は交流。橋本知事は七月に鳥取県で開かれた全国知事会に出席した際にも、同県チームの練習を見学し激励した。

 九日の前夜祭から視察している片山知事は「よさこい祭りには若者を引き付ける魅力がある。行政には若者の心を燃やす施策が乏しいので、参考にしたい」と、祭りに強烈な印象を受けた様子。「実は県の財政課長もよさこいが好きで、チームのメンバー。だから(来高の)予算がついた」など内輪話もしながら歓談した。

 県庁チームの出発式で踊ったばかりの橋本知事は、法被姿で祭りの説明をしながら「今後も情報交換をしていきましょう」と答えていた。

 【写真】橋本知事とよさこい祭りの魅力を話し合う片山・鳥取県知事=右端=(県庁知事室)


関西で一足早く“新顔よさこい”

子供も大人も鳴子を手に踊った「交野まつり」(大阪府交野市の同市営陸上競技場)

 夏祭りシーズン真っ盛りの中、関西地区の三つの祭りでこのほど「よさこい」を独自にアレンジした鳴子踊りが披露された。それぞれ歴史の浅い祭りだが、本家高知にも負けない熱気で観客を楽しませた。

 滋賀県南部にある甲賀町。三重県境に近い同町は昨年まで開催していた「甲賀まつり」に、今年から、よさこい鳴子踊りを導入。踊りを「こっちへいらっしゃい」という意味の「ござれ GO−SHU!」と名付けた。鳴子踊りの曲は滋賀県の盆踊りで流される「江州音頭」のアレンジ曲。各地区などで結成された十二チーム約四百人が、道やステージを踊りまくった。

 大阪府北西部の箕面(みのお)、北東部の交野(かたの)両市も鳴子のリズムを響かせた。「箕面まつり」のパレードでは、高知市での全国大会出場も決まっているチーム「近畿颯爽(さっそう)」三十七人が初舞台を踏んだ。ウルフルズのヒット曲をアレンジした曲に乗せて、箕面名物の紅葉をかたどった鳴子を手に元気よく踊り、沿道から盛んな拍手を受けた。

 「交野まつり」は二回目のよさこい鳴子踊りで、小学生に若者、さらに中年男女とバラエティー豊かな約八十人のチーム。ソーラン調やサンバ調にアレンジした曲で、会場のグラウンド狭しと息の合った踊りを見せた。

 【写真】子供も大人も鳴子を手に踊った「交野まつり」(大阪府交野市の同市営陸上競技場)


8月10日(火)・朝刊

花火大会と前夜祭でよさこい幕開け

よさこい祭りの開幕を告げる大輪の花火が夜空を彩った(高知市廿代町のマンハッタンホテルから多重露光)

 大輪が夏の夜空を彩って、第四十六回よさこい祭りが九日夜、高知市納涼花火大会と前夜祭で華やかに開幕した。祭りは初の全国大会が行われる十二日夜までの四日間。十、十一日の鳴子踊り本番には百三十四チーム約一万五千人の踊り子隊が鳴子を打ち振って群舞、乱舞。高知市内は「ヨッチョレヨ!」の掛け声と鳴子のリズム一色に染まる。

 【写真】右=よさこい祭りの開幕を告げる大輪の花火が夜空を彩った(高知市廿代町のマンハッタンホテルから多重露光)

 長雨のうっぷん晴らせ! 中央公園に鳴子のリズム

 威勢のいい掛け声、きらびやかなスポットライトとともに、ことしも鳴子のリズムが帰ってきた。「よさこいの夏」の幕開けを飾る前夜祭は九日夕、高知市中央公園で二十チームが競演。久しぶりの夕焼けが空を染める中、長雨のうっぷんを晴らせとばかりに、踊り子たちの熱気が特設ステージにあふれた。さあ、祭りの始まりだ!

 大勢の観客でびっしり埋め尽くされた会場。午後六時から始まった前夜祭は、よさこい祭振興会の入交太二郎会長の開会宣言に続き、前年度グランプリのセントラルグループからグランプリ旗が返還された。

 遠来のゲストのシンガポール・ライオンダンスが中国伝来の獅子舞で祝賀ムードを盛り上げ、いよいよ踊り子隊がステージに登場。競演がスタートした。

「よさこいの夏」到来。華やかな舞台も満員の会場も鳴子のリズムで一体になった(高知市の中央公園)  青い前掛け姿の「SUSAKI−4H−CLUB」、グレーの法被で統一した「MYCAL」、振りそでをイメージした渋めの衣装の「ほにや」、オリエンタルムードたっぷりの「四国開発グループ」…。腹にずんずんと響く大音量の音楽に合わせ、ダイナミックに、時には静かに、一糸乱れぬ踊りを披露した。

 会場には、望遠レンズをのぞいて盛んにシャッターを切る人、うちわを仰ぐのを忘れて踊りに見入る人、ベンチや木によじ登って見物する姿も。日が暮れるにつれ、踊り子の衣装はスポットライトに映えてさらに鮮やかに。会場のムードも舞台の熱演に溶け込むように高まっていった。

 審査の結果、グランプリは旭食品、準グランプリにはセントラルグループが決まった。

 【写真】「よさこいの夏」到来。華やかな舞台も満員の会場も鳴子のリズムで一体になった(高知市の中央公園)

 武政さんの歌碑除幕 歌詞に誤り、修正へ

 前夜祭に先立って中央公園では県民市民の健康と繁栄を祈る祈願祭が行われ、高知市の作曲家、故・武政英策さんが作詞作曲した「よさこい鳴子踊り」の歌碑が除幕された。

 歌碑は、祭りの生みの親の一人である武政さんの功績をしのび、高知北ライオンズクラブ(福江義史会長)が同公園の植え込みに建立。神事の後、福江会長や武政さんの妻の春子さん、よさこい祭振興会の入交太二郎会長らが除幕した。

 ただ、この歌碑は本来の歌詞より「よっちょれよ」が一つ多く、「じんま」とすべきところを「じんば」とした誤りがあることが関係者や市民からの指摘で判明。同クラブは早急に歌碑を修正する方向で検討している。

 筆山上空に“大輪の花” 「迫力不足」の声も

 第四十六回よさこい祭りの開幕を告げる高知市納涼花火大会が九日夜、高知市柳原の鏡川河畔でにぎやかに繰り広げられた。心配された雨も降らず、身動きできないほどの観衆でぎっしり。先月来の長雨にうんざりしてきた市民らは「うっぷん晴らしを」と夜空の大輪を見上げた。

夜空や川べりを彩る鮮やかな花火を大勢の市民らが堪能した(高知市柳原の鏡川河畔)  四十九回目の今大会は、同市の予算一千万円と企業などの協賛金で実施。昨年までメーンの打ち上げ場所だった陸上競技場が改修工事で使えないため、今年は筆山から打ち上げた。このため打ち上げ花火の数は昨年の五千二百発から七百五十発に大幅に減り、開催時間も三十分短縮。合間に特設舞台でシンセサイザーを演奏するなどイベント色の濃い内容となった。

 この日の高知市は久々に夏らしい暑さとなり、日中の最高気温は三二・四度まで上昇。涼しい夕暮れになると浴衣や半そで姿の市民たちが「みどりの広場」へ続々。近くのビアホールも予約客で大入り満員となった。

 午後八時。松尾徹人高知市長の掛け声で鏡川べりから花火がドドン。続いて四号玉が筆山上空に上がった。「おーっ」。これを皮切りに、打ち上げや仕掛けが次々と夜空や川面を彩った。ただ、今年は花火の数が少ないため、「迫力ないねえ」と残念がる声も。鏡川南岸の特設ステージでのショーも後ろの人は見えず、「もっと花火が見たい」の声も聞かれた。それでも観衆は夜空に大輪が舞い上がるたびに拍手。にぎやかな歓声が川べりを包んでいた。

 【写真】夜空や川べりを彩る鮮やかな花火を大勢の市民らが堪能した(高知市柳原の鏡川河畔)

 ライオンダンス披露 シンガポール踊り子隊

 第四十六回よさこい祭りにゲスト出演するシンガポールのライオンダンス踊り子隊の一行が九日、県庁に橋本大二郎知事を表敬訪問、迫力ある踊りを披露した。

自慢のライオンダンスを披露するシンガポールの踊り子隊(県庁)  同国最大のイベント「チンゲイパレード」の出場チーム「ブーン・レイ・コミュニティーセンター」の十六人。チームは約五十人で組織しており、中国から伝わった伝統芸能のライオンダンスに取り組んでいる。本県の鳴子踊りチームが昨年の同パレードに招待されたことの返礼で、シンガポール・ライオンダンス歓迎委員会(入交太二郎委員長)が招いた。

 県庁では橋本知事が「皆さんの踊りを県民も楽しみにしています。高知とシンガポールの友情の懸け橋になってください」と歓迎。一行を代表してロー・キム・チョーン団長が「ライオンダンスは幸福と繁栄をもたらす。高知の人々が幸福になると信じている」と答えた。

 その後、一行は県庁玄関で自慢のライオンダンスを披露。ライオンの着ぐるみ四体が、どらと太鼓に合わせて獅子舞のように跳びはねると、見物の人たちから盛んな拍手が送られていた。

 【写真】自慢のライオンダンスを披露するシンガポールの踊り子隊(県庁)


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