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記事で見るよさこい祭り …祭り本番<4>…

8月13日(日)・朝刊

20世紀ファイナルダンス “本家”で陶酔3000人

新世紀への懸け橋か。にじの下で「ミレニアムよさこい」のラストダンスが盛り上がった(中央公園)  第四十七回よさこい祭りのフィナーレを飾る十二日夜の後夜祭とよさこい全国大会には、県内外の三十五チームが参加、高知市中心部でにぎやかな乱舞を繰り広げた。北から南から“本家”に集った「よさこい人(びと)」はざっと三千人。各地で花開いた「おらがよさこい」を持ち寄っての群舞は延々五時間に及び、熱い友情と交歓の競演に酔いしれた。

 よさこいが近年急速に全国に広がる中、「鳴子文化の祭典」として昨年から開催。二回目の今年は十四都道府県の十七チームに、本祭受賞組を合わせた三十五チームが出場した。

 開幕に先立ち中央公園でセレモニーが行われ、各チームの代表が特設ステージに勢ぞろい。主催者のよさこい祭振興会の入交太二郎会長や松尾徹人高知市長、橋本大二郎知事があいさつに立ち「昭和二十九年に始まったよさこいが、全国各地の文化と融合しながら新しい文化を創造している。生きた祭り、よさこいをますます盛り上げよう」と呼び掛けた。

 この後、各チームが同公園と追手筋本部競演場、帯屋町アーケードの三カ所を練り歩き、自慢の舞を披露。本祭の熱気そのままに思い思いの衣装、音楽、振り付けで「わが街のよさこい」を存分にアピールした。

 追手筋での表彰式の後は、全チームが入り乱れて興奮と陶酔のファイナルダンス。最後に審査委員長のペギー葉山さんが「南国土佐を後にして」を披露。鳴子がはぐくんだ友情を全国の仲間と確かめ合い、二十世紀のよさこいを締めくくった。

 【写真】新世紀への懸け橋か。にじの下で「ミレニアムよさこい」のラストダンスが盛り上がった(中央公園)

 武政賞に「ほにや」

 よさこい全国大会の受賞チームは次の通り。

 武政英策賞=ほにや

 ▽優秀賞「粋」=阿蘭陀400させぼ隊(長崎県)▽同「睦」=あっぱれ青組(同)▽同「艶」=パスキー&北海道医療大学(北海道)▽同「豪」=wamiles踊り子隊美翔女(同)▽同「夢」=加古乃花舞(兵庫県)

 熱気の「序の舞」

 街頭での競演を前に、午後一時から追手前高芸術ホールで県外チームの練習を兼ねた「序の舞」が開かれ、県内外の十四チームが乱舞した。

 初めての屋内ステージでの競演。ホール前には昼すぎから大勢のファンが詰め掛け、六百席の会場は立ち見客も出るすし詰め状態。県外チームが“本場”での初踊りを披露すると、さらに熱気が高まった。

 スペースの限られた舞台上だけに、踊り子の並び方などを工夫するチームも。「やっぱり高知はお客さんの反応が違う。盛り上げ方を知ってる」「来てよかった。大会も頑張るぞ」。本番を前に踊り子たちもヒートアップしていた。

   ☆★☆   ☆★☆   声、声、声   ☆★☆   ☆★☆

 <午前10時>★「高知は暑い! きのうバスで着いたけど、宿でのびてました」=練習前に高知城を観光中の「イキ・粋なかみせ鳴子隊」(静岡)の竹下功一さん(35)。

 <正午前>★「ボランティアの給水所があったり、タイムスケジュールにも自由度があって踊り子に優しい街ですね」=「阿蘭陀400させぼ隊」(長崎)の松永彩英子さん(33)。ひろめ市場で。

 <正午すぎ>★「大賞狙ってます。ずっと踊れたらそれで最高!」=「Team KinKi SASSO!」(大阪)の寺本武司さん(26)。ひろめ市場で。

 <午後0時50分>★「どきどきですよ。恥ずかしい踊りは見せられません」=「イキ・粋なかみせ鳴子隊」の原野紀恵子さん(45)。追手前高芸術ホールで出番を待ち。

 <1時>★「レベルが高い! 学んだことを仙台にこっそり持ち帰ろうとたくらんでます」=「みちのくYOSAKOI合同チーム『RIKU〜六陸』」(宮城)の糀(こうじ)谷知洋さん(19)。追手筋で。

 <1時すぎ>★「きのう賞が決まってから、うれしくて携帯かけまくり。きょうも何かもらいたい!」=「グローイングカンパニー」の国沢沙布さん(15)。追手筋で。

 <1時50分>★「踊り子チームにくっついて来ちゃいました。今年から佐世保でも正式によさこいやりますんで、一回来てみんね」=長崎県佐世保市観光課の中原務さん(53)。中央公園で。

 <2時半>★「レベルが高いのに驚いた。これだけ地元が力を入れてくれれば、踊っててうれしい。名古屋もこんなに盛んになればいいな」=名古屋学生チーム「鯱(しゃち)」の堀智佳さん(20)と松原真子さん(19)。帯屋町でかき氷を食べながら。

 <3時>★「来週、名古屋で『にっぽんど真ん中祭り』があるんです。よさこいの熱さを持って帰ります!」=追手前高芸術ホールで「鯱」の小柳津友希さん(22)。

 <3時すぎ>★「(室内だと)スケールが小さく感じますね。もっとたくさんのチームが出場できればバラエティーも増すのに。周知の仕方も足りんと思う」=「序の舞」を見た高知市福井町の会社員、竹村隆子さん(53)。

 <4時>★「実は私、よさこいに出たくて、チームのあるこの大学を選んだんです。札幌は踊る人と見る人が離れているけど、さすが本場、一体感がたまらない!」=「パスキー&北海道医療大学」の同大二回生、山田仁美さん(19)。追手筋で。

 <4時50分>★「うちが一番乗り。一番前で踊れて気分いいですねえ」=追手筋で踊りの先陣を切った「帯屋町筋」の先頭の土居朱美さん(34)。

 <5時15分>★「全国大会選ばれんかったきやけになっちゅう。祭りの音が消されてちょうどえい」=帯屋町でパチンコ中の時久和之さん(22)。

 <5時半すぎ>★「なんで高知でこんな祭りが発展したのかなあ。不思議だなあ」=中央公園で「RIKU〜六陸」の小原宏介さん(20)が首をかしげながら。

 <5時40分>★「主人はお寺の住職。お盆で忙しいけど、私は戦力にならないので踊りに来ました」=帯屋町で仲間と休憩中の「くれ・よっしゃこい踊り子隊」(広島)の長岡尚子さん(24)。

 <5時50分>★「歴史の重みを感じる。観客の真剣なまなざしがすごくプレッシャー」=「あっぱれ青組」(長崎)の久保正紀さん(32)。中央公園で。

 <6時20分>★「夜の宴会が楽しみ。酒では高知県人に負けないつもり。踊りの方は言わねっちゃね(言わないでね)」=「RIKU〜六陸」の上林大さん(40)。中央公園で。

 <7時前>★「偶然とは思えない。頑張ったので神様がプレゼントしてくれたのかも」=「高知大丸踊り子隊」が中央公園に出演中、高知大丸の上ににじがかかった。インストラクターの今井勢都(せつ)さん(22)がそれを見上げて。

 <7時>★「きょう全国大会? だから兵庫県のチームが出てたのか」=帯屋町公園で一休みの神戸市の学生、滝本真弓さん(23)。

 <8時40分>★「好きな人と一緒に踊れて最高! よさこいが縁で結婚することになりました。高知は一生の思い出の場所!」=中央公園で「さぬき踊らんな連」(香川)の関和美さん(25)が笑顔で。

 <8時50分>★「だんじり祭りは女性は裏方。よさこいは女性が主役。三百六十五日踊り続けたい!」=「夢舞台」(大阪)ではじけた生駒香織さん(33)。

 <9時40分>★「ことし夫の仕事の都合で高知に来ました。よさこいは初めて。伝統と新しい文化を取り入れるよさこいに土佐を感じた。坂本龍馬を出した土地だけある」=高知市一ツ橋町の主婦、下平佳代さん(33)が帰途に就きながら。

 <9時50分>★「心がヒューン、花火みたいに、高知城よりもずっと高く上がった。天下を取った気分!」=フィナーレの大乱舞で「RIKU〜六陸」の西村健太郎さん(19)。


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