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8月10日(木)・夕刊
さあ!土佐の夏 鳴子踊り競演スタート
「ヨッチョレヨ!」「ヨッチョレヨ!」――さあ、土佐の夏。「第四十七回よさこい祭り」は十日、高知市中心部で、鳴子踊りの競演がスタートした。百四十四チームがそれぞれに出発式。さあ、街へ。激しいリズム、飛び散る汗! 史上最高の一万六千四百人の打ち鳴らす鳴子が響いた。
祭り本番を迎えた高知市は、真夏の青空が広がり、まさしく「よさこい日和」。気温も午前九時十分で三〇度を超えた。街のあちこちで色とりどりの地方車や法被姿。祭りムードがあふれた。
官庁街では「先陣はおまかせ」と、高知市役所チームが出発式。松尾徹人市長が「いよいよよさこいの夏。正調の踊りで二十一世紀によさこいを引っ張ってください」。早速、ぴたりと息のあった踊り。昔ながらのあでやかさを見せつける。焼け付く日差しの中、市役所前を一周する間に、輝く笑顔には汗が光った。
県内外の観客の見つめる競演場はPRの場にもぴったり。高知国体のPRへ「くろしおくんハッピ」も初披露され、踊り子の背中でくろしおくんも踊る。踊り子全員の胸には、エイズで苦しむ人々への支援を示すシンボル、レッドリボンも揺れた。
市役所に負けじとお堀を挟んで県庁チームも出発式。同じくレッドリボンを付けた橋本大二郎知事も「くろしおくん」や、県のマスコット「りょうまくん」の着ぐるみとともに一踊り。街は祭り一色に染まった。
【写真】官庁街のトップを切って高知市役所チームが出発式。街に「よさこい」のリズムがあふれた(高知市役所前)
8月10日(木)・朝刊
よさこい開幕 まず6000発の花火と前夜祭 12日まで
大輪の花火と鳴子のリズムの競演で九日夜、四日間の幕を開けた第四十七回よさこい祭り。五十回目を迎えた高知市納涼花火大会は、過去最多の六千発の打ち上げや仕掛けが夏の夜空を色とりどりに染め、高知市柳原の鏡川河畔に詰め掛けた大勢の観衆はうっとり。中央公園の前夜祭では、開幕を心待ちにしていた踊り子隊二十二チームが口火を切って晴れやかに乱舞。「ミレニアムよさこい」の熱気を存分に盛り上げた。
第五十回を記念する花火大会は、陸上競技場の改築で規模縮小を余儀なくされた昨年とは一変。スターマインなど打ち上げが六千発、文字が浮かび上がる仕掛け花火が二十基、ナイアガラが二基という豪華版。
“特等席”の「みどりの広場」周辺には、日暮れ前から浴衣姿の家族連れや職場仲間らが続々と詰め掛け、ぎっしり満員。弁当とビールで暑気払いをしながらゆっくりと開幕を待った。
午後七時半。松尾徹人市長の合図で一発目の八号玉がシュルシュルー、ドーン! 続いて、夜空に鳴子の形が浮かぶ創作花火が打ち上がり、満杯の観衆からどっと歓声と拍手がわいた。
これを皮切りにさまざまな打ち上げが連続。筆山山頂や中腹などから打ち上がる花火が次々に夜空を彩り、空に大輪の花が開くたびに「うわー、すごい」「きれいやねー」。富士山形のナイアガラなど仕掛け花火も迫力満点で、月夜の河畔に幻想的な光景を醸しだした。
【写真】過去最多の6000発の花火で“ミレニアムよさこい”の幕開けを飾った高知市納涼花火大会(高知市の筆山から多重露光で撮影)
熱気の前夜祭 夜空にはじける鳴子のリズム
中央公園での前夜祭では、北海道からのゲスト二チームを含む二十二チームがエネルギッシュな踊りを披露。連日の暑さに負けない熱気が特設ステージを包んだ。
会場は夕方から家族連れやカップルらが詰め掛け、開幕の午後六時には観客でぎっしり。よさこい祭振興会の入交太二郎会長の開幕宣言に続き、前年度グランプリの旭食品チームがグランプリ旗を返還。海上自衛隊呉音楽隊が「ポパイ・ザ・セーラーマン」や「よさこい節」などを演奏し、祭り気分を盛り上げた。
セレモニーの後、いよいよ踊り子たちがステージに登場。紅白の派手な法被あり、渋い色合いの前掛けあり、浴衣にすげがさの“正統派”スタイルも。
激しくダイナミックに、時には静かにしなやかに、スポットライトに浮かび上がるあでやかな衣装を揺らせ、一糸乱れぬステップ。前後二部それぞれの“トリ”を務めた北海道チームも華やかな踊りを披露し、大きな拍手を浴びた。
「見えんよー」。お父さんの肩車に乗る子ども、盛んにカメラのシャッターを切る男性、浴衣姿の若者は両手に持ったうちわとアイスクリームを交互にパタパタ、ペロペロ…。観客みんなが目を輝かせてじっと踊りに熱中し、舞台と会場は熱く一つに溶け合った。
審査の結果、旭食品が二年連続グランプリに決定。準グランプリにはセントラルグループよさこい踊り子隊が輝いた。拍手と歓声に包まれてステージに上った旭食品の踊り子たちが、喜びの“グランプリダンス”。熱気あふれる前夜祭を締めくくった。
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